『いちばん逢いたいひと』で映画初主演を務める倉野尾成美(AKB48)の公式インタビューが到着した。

白血病を克服した少女と、そのドナーになった男の数奇な運命を、実話を元に描いた奇跡の感動作。10年ほど前、自身の娘が白血病になり、家族で乗り越えた経験を持つプロデューサーの堀ともこが「白血病と骨髄移植」、「ドナー登録」について理解を深めて欲しいと、少女が白血病になった二つの家族の物語が交差する映画を企画。その想いに賛同した老若男女のキャストが集結した。白血病を乗り越え、初めて一人旅に出る大人になった楓役でAKB48のチーム4のキャプテンである倉野尾成美、白血病になった娘に寄り添う母・佳澄役で高島礼子、白血病で娘を亡くしたことで、自らドナー登録する柳井役に『北風アウトサイダー』で監督デビューも飾った崔哲浩、その田舎の母・祥子役で中村玉緒が出演。子供時代の楓役の田中千空、同室の白血病患者・与志役の海津陽など、子役の熱演も引き出したのは、脚本と康介役も担当し、本作が映画監督2本目となる丈。

今回、本作が映画初主演をとなる倉野尾成美の公式インタビューが到着した。

――映画初主演が決まっていかがでしたか?
最初は、周りが有名な俳優さんばかりなので、「本当なのかな?」と疑っちゃうくらいでしたが、やってみたかったことの一つだったので、ワクワクしながら参加させていただきました。

――イン前に監督や堀プロデューサーからはどのような話がありましたか?
作り込まなくて自然体でいいとのことでした。堀プロデューサーの娘さんがドナーさんからもらったというお手紙を読ませてもらいました。

――楓役をどのように演じましたか?
元々元気で明るい子だと思ったので、そういうシーンを大事にしたいと思ったし、たくさんの方に支えられて生きている子だと思うので、ありがたみを伝えながら演じられたらと思いました。

――クライマックスシーンは迫真の演技でしたが、どのように気持ちを作ったんですか?
撮影の最終日に撮影だったんです。そのシーンが大事だなとずっと思っていたので、緊張していて、最後の日まで気が抜けなかったです。(撮影時にシーンの途中でカットをかけず、)長回しで撮ると聞いていたので、できる限り集中して撮影しました。(劇中の楓と同様)がむしゃらだった気がします。あんまり覚えていないくらいです。

――子供時代役の田中千空ちゃんとは話す機会はありましたか?熱演を見ていかがでしたか?
読み合わせの時にご一緒になった位で、あまりお話しする機会はなかったんですけど、すごく明るくて元気な子でした。本読みの時から子役の二人(田中千空ちゃんと隣のベッドの与志役の海津陽くん)はしっかりとされていてすごいなと思って、「私も頑張らなきゃ」と力をもらったし、本編を見て、演技がすごいと思いました。

――瀬戸内ロケはいかがでしたか?
緊張してドキドキしていたけれど、瀬戸内の素敵な景色が私を癒してくれました。尾道の撮影だとか、すごく楽しかったです。

――完成した作品を見た感想を教えてください。
広島国際映画祭で大きなスクリーンで観させていただきました。元々映画鑑賞が好きなので、自分がスクリーンの中にいるというのが嬉しかったですし、シーンを繋げると、ちゃんと映画になっていてよかったなと一安心しました。

――本作はゆうばり国際ファンタスティック映画祭と広島国際映画祭で上映されましたが、観客の感想は耳に入りましたか?
ファンの方が結構来てくださって、「このシーンが良かったね」など言ってくださったので、安心しました。

――本作の見どころはどこだと思いますか?
この映画が伝えたいことを楓ちゃんが全力で伝えるクライマックスシーンです。でも、そこまでの流れも大事なので、見どころは全部です。

――読者にメッセージをお願いします。
劇場で観ていただきたいです!その一言です!メッセージ性があって、白血病やドナーなど言葉は知っていても知らないことをさらに詳しく知る機会になると思うので、この映画を通してぜひ知っていただきたいと思います。 

『いちばん逢いたいひと』は2023年2月17日(金)より福山駅前シネマモードにて先行公開、2月24日(金)よりシネ・リーブル池袋ほか全国で順次公開
監督・脚本:丈
出演:倉野尾成美(AKB48)、三浦浩一、不破万作、田中真弓、大森ヒロシ、丈、崔哲浩、田中千空、海津陽、細川学、夏井世以子、町本絵里、近藤玲音、中村玉緒(特別出演)、高島礼子
配給:渋谷プロダクション
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