眠れない2人が出会ったのは、学校の古い天文台だった―実写映画『君は放課後インソムニア』の新キャストが発表された。

「富士山さんは思春期」、「猫のお寺の知恩さん」で一瞬のきらめきのような思春期を描いた青春漫画の旗手・オジロマコトが手掛け、2019年より「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)にて連載中の「君は放課後インソムニア」。幅広い世代から高い支持を得、現在、コミックスは第11集まで刊行されている大ヒット漫画を映画『東南角部屋二階の女』で長編映画の監督としてデビューし、テレビドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」や「祈りのカルテ」でも演出を務める池田千尋監督が実写映画化。若手実力俳優の森七菜、奥平大兼がW主演を務める。

原作で主人公の伊咲と丸太を取り巻く様々な個性的なキャラクターが登場し、ファンの間でも各キャラクターを誰が演じるのか話題に上がっている中、主要キャストが発表された。今年3月に放送されるドラマ「満天のゴール」(NHK BS4K)で主演を務める桜井ユキが、主人公二人が所属する天文部の顧問・倉敷兎子を演じる。休部中の天文部を復活させたいという伊咲と丸太の切実な思いに応え、親身になって二人をサポートする。倉敷と同様に伊咲と丸太が天文部での活動でいろいろとアドバイスすることになるOG・白丸結を『佐々木、イン、マイマイン』ヒロインの萩原みのりが務める。

クラスメイトもフレッシュなキャストが集結した。丸太が唯一不眠症であることを打ち明けている良き理解者・受川太鳳に上村海成が起用され、伊咲の友達でソフトボール部に所属している活発な女子高生・穴水かなみを安斉星来、溌溂な性格で実家の飲食店を手伝う女子高生・蟹川モトコを永瀬莉子、伊咲と丸太の部活動の手伝いもする美術部所属の野々三奈を川﨑帆々花が演じる。不眠症という共通の悩みを持つ主人公二人は、休部中の天文部を復活させるため、周りの人たちの温かいサポートを受けながら一歩ずつ歩みを進め、そして、次第に絆を強めていく。

桜井ユキ コメント

原作、台本を読んだ際に思ったのですが、学生の時の胸に抱えてる悩みとか想いって、意外と根が深かったり、吐き出し方や吐き出し口がなくてとても繊細だったりすると思うんです。一日一日を必死に生きる、主人公二人の心の機微みたいなものがわたしはとても好きでした。
また、石川県七尾市に行けるのか、とシンプルに嬉しかったです(笑)。原作の物語の舞台も七尾市なので、原作の世界観をそのまま体現出来る嬉しさと、楽しみな気持ちでいっぱいでした。
主人公のお二人を含め学生チームの皆さんが本当に楽しそうで、和気藹々とした雰囲気でした。実際の学校をお借りして撮影していたのですが、役柄とはいえ自分が教員として校舎にいる事が、とても感慨深く不思議な感覚でした。
原作からそのまま出てきたような主人公のお二人の魅力が満載の作品になっていると思います。主人公二人が抱える、柔らかく繊細で儚い想いを最後まで見届けていただけたらと思います。

萩原みのり コメント

他人から見ると少し分かりにくいけれど、優しくてピュアな人柄がとても可愛くて、白丸を演じられてとても嬉しかったです。原作を読んだ時に感じた白丸の愛おしい隙みたいなものを、少しでも表現できたらいいなと思い挑みました。
森さんと奥平さんがカメラの前で本当に楽しそうにお芝居をする姿が印象的で、白丸としても私としても、伊咲、丸太として生きるお二人の姿をずっと見ていたかったです。
たくさんの眩しい瞬間が詰まった作品になっていると思うので、是非劇場で一緒に体感していただけたら嬉しいです。

上村海成 コメント

「自分のためではなく、誰かのために」ということを常に考えるような役を演じるのは、初めてだったので、どう演じたらいいか悩ましい部分もありましたが、同時に新しいことをやれるということが、とても楽しみでした。
撮影中だけではなく、待ち時間も教室で何でもない話をしたり、黒板に落書きしたり、ゲームをしたり、役というだけでなく本当に学生の頃に戻ったみたいで、とても楽しかったです。まさにエモいとはこのことだろうなという感じでした。
素敵な共演者やスタッフの方々と毎日楽しく撮影をしました。そうして出来上がった作品は面白いに決まっています!!!
なので、皆様に是非とも観ていただきたいです!

安斉星来 コメント

個人的にはじめて原作のある(漫画もアニメも)作品の実写だったので、不安もありましたがとても楽しみでいっぱいでした。
撮影時期が真夏だったのもあり結構大変でした。穴水はソフトボール部の少女なので日焼けをした子なので、メイクさんが毎日ファンデーションを塗ってくださっていたのですが、汗でファンデーションが剥げてきてしまって“穴水溶けてる~!”なんか言われながら和気あいあいと撮影していました。原作でもあるとおり石川県七尾市で撮影をしたのですが、街の雰囲気もそうですが、海も綺麗でステキな場所でした。
学園作品のラブコメディで、映像がとにかく綺麗なのでそこにも注目して頂けたら幸いです。沢山の方々に見て頂きたいです。是非、映画館へ足を運んでください。

永瀬莉子 コメント

ひとつひとつの描写の世界観がとても繊細で美しかったのでそこに参加させて頂けてることが率直に嬉しかったです。
オール石川ロケで行われました。ご飯も美味しく、海が近くにあったり、自然に囲まれながら撮影をすることができました。キャストの皆んなとは気づいたら休憩中もみんなで円になって集まっていて自然に役と同じ関係性を築くことができていたと思います。
出てくるみんなに個性があって魅力的なキャラクターばかりでした。私が演じた蟹川モト子は不器用だけど実は愛情深く友達想いな少女です。
何気なく過ごす学生生活も振り返ればどこを切り取ってもキラキラ輝いていたんだと思える作品です。是非ご覧ください。

川﨑帆々花 コメント

出演が決まった時は、ビックリが1番最初でした!全国公開の作品に主要キャストで選んで頂いたのは初めてで、しかも主演の1人が私の憧れである森七菜さんと知った時はもっと驚きました!ワクワクと緊張でよく分からない感情になっていたのを覚えています笑
キャストの皆さんは、カメラが回ってない時も物語の中の友達みたいな感じで撮影期間を共に過ごしてくれました。
スタッフさんも本当に優しい方しかいなくて、いつもポジティブな言葉を掛けて頂きました。
こんな素敵なメンバーの一員に選んでいただけたことが嬉しいです。
女優としてまだまだ未熟者な私が、ののさんとしてこの作品に携われたこと、本当に光栄で幸せです。
今これを読んでくださってる皆さんと、この作品を通して出会えたことは、きっと何かのご縁だと思います。ののさんというキャラクターを是非沢山愛してあげてください!

『君は放課後インソムニア』は2023年6月より全国で公開
監督:池田千尋
出演:森七菜、奥平大兼、桜井ユキ、萩原みのり、上村海成、安斉星来、永瀬莉子、川﨑帆々花
配給:ポニーキャニオン
©オジロマコト・小学館/映画「君ソム」製作委員会