『#マンホール』の公開御礼舞台挨拶が2月25日(土)に新宿バルト9で行われ、中島裕翔、奈緒、熊切和嘉監督が登壇した。

『ライアーゲーム』シリーズ、『マスカレード・ホテル』シリーズの脚本家・岡田道尚によるオリジナル脚本、『海炭市叙景』、『私の男』など海外からも高い評価を受ける熊切和嘉監督による本作。主演にはドラマ「純愛ディソナンス」(CX系)での主演も記憶に新しい中島裕翔。今年デビュー15周年を迎える人気グループHey! Say! JUMPのメンバーである中島は、『僕らのごはんは明日で待ってる』(17)以来、6年ぶりの映画主演となる。中島が演じる主人公・川村俊介は勤務先の不動産会社での営業成績はNo.1、上司や同僚の信頼も厚く、さらには社長令嬢との結婚も決まり将来を約束された超がつくほどのハイスペック男。結婚式前夜のサプライズパーティの帰り道に酒に酔ってマンホールに落ちてしまうという、幸せの絶頂からどん底に転落する男を演じる。川村の元カノ・工藤舞役に奈緒、川村の同期社員・加瀬悦郎役を俳優の永山絢斗が務める。

本作は、現在開催中の第73回ベルリン国際映画祭ベルリナーレ・スペシャル部門に正式招待され、2月20日[現地時間]に行われた上映に参加した中島と熊切監督。中島は「ただいま~!」とファンに帰国報告。公開から早くも2週間が経過したことに「一緒に仕事をしている方々が観てくれて、バラエティーのときの僕とは違うので、みんな驚かれていました。特に最後、どんどん人格が変貌していく狂気に満ちたシーンにはビックリされていました」と周囲の好意的反応を紹介した。ベルリン国際映画祭での現地の盛り上がりについて中島は「自分の映画を現地の方々に観てもらうのは不安もあったけれど、皆さん感情豊かに鑑賞してくれた。ここで笑うんだ、という新たな発見もあって、楽しんでいただけたようで嬉しかったです」と感激。熊切監督も「本作にはブラックコメディ要素を込めたつもりだったので、最後にドッとウケたのが嬉しかった」と手応えを得ていた。

舞台挨拶では、スクリーンに中島と熊切監督の2人が現地滞在する様子をとらえた写真を投影。レッドカーペットでの一コマでは、リラックスしたような表情を浮かべる中島だが、心中は「いたるところからカメラマンの『こっち向け!』という声掛けがあったので焦っていました」と告白。記者会見前の一コマでは、口元に人差し指を当てる“ネタバレ厳禁”ポーズを披露。中島は「カメラマンからジェスチャーを求められたので日本でもやっているポーズをしました」と振り返った。

さらに中島が両手に料理の乗った皿を持って満面の笑みを見せるランチ中の一コマが映し出されると「一泊三日の旅をこいつめっちゃ楽しんでいる!」と自らにツッコミながら「シュニッツェルやカレー味のソーセージを食べてビールを飲んで」と楽しそうな中島。さらにベルリン国際映画祭のシンボルであるベルリナーレベアのパネルの横でベルリナーレベアのポーズを決める中島の姿を捉えた1枚も。中島が「ポーズのポイントは踵!熊の再現度は高いです」と自画自賛すると、現地参加できなかった奈緒は「こんな修学旅行のような写真を見せられるとは思わなかった…」と大爆笑で、中島も「もうバカっすね~!修学旅行の男子みたいになりました!」といい思い出になっていた様子。そして日本で見守った奈緒には、熊切監督と中島から映画祭の公式グッズであるポーチや湯たんぽ、ノートがベルリンのお土産としてプレゼントされた。

さらにこの日は、本作が韓国、台湾、香港、マカオ、メキシコ、ブラジル、チリ、アルゼンチン、ペルーなど70の国と地域で配給されることが決定。中島は「これだけの世界の方にこの映画が広がると思うとワクワクする。マンホールが怖くなる世界が増えるのは楽しみです!」と期待した。

また、本作について奈緒が声だけの出演であること、黒木華が出演していること、中島が一人二役である“ネタバレ”が解禁された。声のみ出演の発表に奈緒は「やっと言えるよ!心が楽な状態で立てる舞台挨拶は嬉しい!」と重荷から解放された様子で、中島は一人二役に触れて「一人二役は難儀でしたが、映画の中で皆さんをダマせると思うと楽しかった」と笑顔だった。

そして黒木からの「ワンシチュエーションものの映画は好きで、この作品の脚本も面白く読ませていただきました。熊切さんは、ほんわかした雰囲気で、お芝居を楽しそうに見てくださるところが印象的で、優しい方でした。中島さんとは以前に舞台『ウェンディ&ピーターパン』で共演しているのですが、すごく真面目で紳士的な方だったので、この役をどのように演じるのか楽しみでした。今回も変わらずバキバキの体で凄かったです。先が読めない面白い作品になっているので、ハラハラしながら観ていただき、驚いてくれたら嬉しいです」というメッセージが読み上げられ、黒木に「バキバキの体」を指摘された中島は「『ウェンディ&ピーターパン』も動きが激しい舞台で、この映画でも動きを求められたので…」と照れた様子を見せた。

最後に中島は「この作品は自分が役者の面としてやっていきたいことや参加したかったものが全て詰まっています。それを世界中の方々に観てもらえるのはありがたいこと。僕は本作のチームが大好きなので、これからも『#マンホール』を愛してほしいです」とさらなる大ヒットを呼び掛けた。

【提供写真・オフィシャルレポート】

『#マンホール』は全国で公開中
監督:熊切和嘉
出演:中島裕翔、奈緒、永山絢斗
配給:ギャガ
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