“エッフェル塔”建設の影には、忘れられない愛する人への秘めた想いがあった—『エッフェル塔~創造者の愛~』の本編映像が解禁され、併せて各界の著名人から推薦コメントが到着した。

本作は、フランスの首都・パリの象徴的な名所にして誰もが知る世界遺産・エッフェル塔――危険の伴う壮大な建築物の設計に挑戦したギュスターヴ・エッフェルが成功を掴む影で、ある女性への秘められた想いを情熱的、かつ、大胆に創作したヒューマン・ラブストーリー。ギュスターヴ・エッフェルを演じるのは、『キャメラを止めるな!』のほか、『真夜中のピアニスト』や『タイピスト!』でも印象的な演技を残すロマン・デュリス、エッフェルと情熱的な恋愛に身を投じるアドリエンヌには、『ナイル殺人事件』、実写版『バービー』への出演も決まったエマ・マッキー。監督・脚本はマルタン・ブルブロン。壮麗な音楽はアレクサンドル・デスプラが担当する。

今回解禁された本編映像は、ロマン・デュリス演じるギュスターヴ主導のもと、地上が遥か彼方に見えるほど高い場所で作業員が命懸けで建設作業を行うシーン。万が一落ちてしまったら無事では済まないのは一目瞭然の高所でギュスターヴをはじめ、従業員たちが固唾を吞んで見守る中、リベット接合という重要な接合作業を任されたのは、従業員・フェリックス。彼は、命綱にしては頼りない1本のチェーンを左足に簡易的に引っ掛けると、塔の下を覗き込むような、いわば宙づりに近い危険な体勢をとる。

いざ部品をはめようと試みるが、母体とリベットが上手くはまらず…その差はわずか3センチ。ギュスターヴはメガホンを手に取り、地上の高さ調整係と連携をし、再度挑戦するようフェリックスに指示をする。偉業の塔が与えたハードルは人力で乗り越えなければならないという、当時ならではの厳しさや緊張感を俯瞰したカメラワークで語る、手に汗握るワンシーンとなっている。

本編映像

また、本作に向けて、日本を代表する俳優から建築評論家、各界のフランス映画通まで総勢11名から推薦コメントが到着した。

五十嵐太郎(建築評論家、東北大学大学院教授)

様式なき造形ゆえに、当初のエッフェル塔は「建築」として評価されなかった。
しかし、結果的にその大胆な構造は、20世紀建築の可能性の扉を開く。
そして今や現地では目撃できない建設途中の姿が凛としていること!
この映画はなぜ一人の技術者が新しい美を創造しえたかについて独自の解釈を与えた。

石川三千花(イラストレーター)

それまでのパリの風景が変わるほどの、
エッフェル塔の存在感!
そして、偉業の裏側に愛の物語があるのが、
実にフランス的だ。

石村加奈(映画ライター)

ボルドーでの出合いから、26年ぶりにパリで再会した2人の間で燃える、恋の炎を象徴するように、きれいな赤。夕暮れや焚き火の色と重なって、完成したエッフェル塔が一層ロマンチックに見えた。中でも、赤で装い、毅然とエッフェルに別れを告げるアドリエンヌは、息を呑むほど美しく、切なかった。

磯達雄(建築ジャーナリスト)

ギュスターヴ・エッフェルは、建築家ではなく技術者であった。だからこそ300mの塔という、建築界の常識を打ち破る建築をつくることができたのである。彼は何と戦い、何を勝ち得たのか。近代の建築革命を導いた偉人を、ワーキングクラス・ヒーローとして描く好編。

宇垣美里(フリーアナウンサー)

フランスの象徴たるエッフェル塔を舞台に描かれる秘められしロマンス。
華やかで活気に満ちた当時のパリの空気と、完成までの波瀾万丈な道のり、込められた強い信念に魅せられた。
この歴史を知った上で見上げるエッフェル塔は、きっと今まで以上に美しく、眩しい。

竹原芳子(俳優/『カメラを止めるな!』『キャメラを止めるな!』)

『エッフェル塔~創造者の愛~』が日本で公開!素晴らしい映画です。
主演がロマン・デュリスさん。『キャメ止め』とは、全く違う魅力が炸裂!
映画は、エッフェルの人柄を三つの方向から描いています。
建築家としては偉大で強い男性社会の人、恋人アドリエンヌの前では優しく弱い人、
子供の前では父親として家族を包み込む大きい人。
この偉業を成し遂げた裏で支えになったもの、終盤に浮き上がるアドリエンヌの衝撃。
見どころ満載です。とにかく見ていただきたい。

寺島しのぶ(女優)

自分の信念を貫き通すということは犠牲も払わなければならない。
みんなが反対しても自分を信じ突き進まなければ新しい道は開けない。
パイオニアは常にコンサバと戦う。
いつの時代にも常に先を見て凡人にはわからない発想で
常識を飛び越えていく勇者がいる。
この映画が本当ならば、今度エッフェル塔を眺める時
きっと今までとは違って見えるだろう。

常盤貴子(俳優)

エッフェルが自分の信念を貫き塔を完成しなかったら、
今のフランスはないのかもしれない。
そのくらい、エッフェル塔とは、フランスなのだ。

村上香住子(作家、フランス文学翻訳)

人生を賭け、人生を愛した男、ギュスターヴ・エッフェルは、パリの空に途方もない野望を実現させたというだけでなく、情熱的な秘密の恋にも炎を燃やしていた。これまでは鉄骨の塔だったが、これからはエッフェル塔にもロマネスクで、人間的なぬくもりのイメージが加味された。

山崎まどか(コラムニスト)

エッフェル塔はパリの街をバックに掲げられた愛のサインなのだという、
ストーリーのその発想がもう大変にロマンティックである。
恋人たちの街にふさわしい神話だ。

米倉涼子(俳優)

何かを成し遂げるためには人並み以上の情熱と愛情を注ぐ事、そして沢山の仲間を動かす魅力やエネルギーが必要なんだ、と改めて納得させられる作品でした。
そして彼に至ってはその原動力が恋だったとは!
運命に翻弄されながらも挑戦を続けた姿に心揺さぶられました。

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『エッフェル塔~創造者の愛~』は2023年3月3日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で公開
監督:マルタン・ブルブロン
出演:ロマン・デュリス、エマ・マッキー、ピエール・ドゥラドンシャン、アルマンド・ブーランジェ、ブルーノ・ラファエリ
配給:キノフィルムズ
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