舞台『キングダム』の帝劇公演千穐楽達成記念会見が2月27日(月)に東京・帝国劇場で行われ、キャスト陣が登壇した。

時は紀元前、春秋戦国時代―。未だ一度も統一されたことのない苛烈な戦乱の中にある中国を舞台に戦災孤児の少年・信とその玉座を追われ、のちの始皇帝となる若き王・嬴政。2人の少年が時代の荒波にもまれながらも、友との約束のために、そして己の夢のために史上初の中華統一を目指す大人気コミック『キングダム』。2006年に「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載が始まり、既刊65巻の累計発行部数は9200万部を突破。現在、TVアニメ第4シリーズも放送中。2019年4月には待望の実写版映画が公開されると山﨑賢人、吉沢亮、橋本環奈、長澤まさみ、大沢たかお等豪華俳優陣、そして原作の再現度と高いエンターテイメント性が評価され、2022年7月には『キングダム2 遥かなる大地へ』が公開された。そして、2023年2月、帝国劇場で初の舞台化が実現する。

会見には、信役の三浦宏規と高野洸、嬴政/漂役の小関裕太と牧島輝、河了貂役の川島海荷と華優希、楊端和役の梅澤美波(乃木坂46)と美弥るりか、壁役の有澤樟太郎と梶裕貴、成蟜役の鈴木大河(IMPACTors/ジャニーズJr.)と神里優希の総勢12人が登壇した。

「一回一回の公演のエネルギーの消費が凄まじいので、1か月弱続けていた私たちすごいなと思いません?そこだけは褒めたいと思います」と笑いを誘いつつも、無事東京公演千穐楽まで走りきった気持ちを明かした三浦。梶と鈴木は東京公演のみへの出演となることから「いなくなってしまうのは寂しい」と明かしつつ「最後まで全員で駆け抜けていけるように頑張りたい」と決意をあらたにした。「このご時世でやりきれたということがまずすごい」と話す高野も「残りの51戦もこの集中力を保ったまま乗り切りたい」と気を引き締めていた。

一方で小関は「ここで走り抜けられたというのがかなり大きい」と安堵の表情を浮かべ、「(三浦)宏規と一緒に『ありがとうございました』と振り返った時に、帝国劇場のお客さんが満員の、最後の景色が忘れられない。まずは、ここまでの戦いを振り返っていければ」と感慨深げに語った。牧島は「あと51戦も戦えるという喜びで満ち溢れています」と言い、「みなさまの日常の力になれるように残り51戦がんばっていきたい」と語った。

また、「『キングダム』が持つ無限のパワーを舞台上でも感じますし、いろいろなお客様が来てくださっているので愛されている作品だと実感しています」と出演を振り返った川島。美弥は「みなさんの進化が止まらなくて素晴らしい。私も何度も胸を打たれていました」と称賛した。

東京公演のみの出演となる鈴木は「盛り上がってきところで、これから地方に行くぞというタイミングで終わってしまうのがすごく寂しい」と明かしつつ、「歴史ある帝国劇場の舞台に、錚々たるキャストさんと出演できたことがすごく嬉しくて。キャストのみなさん、スタッフのみなさんに支えられてここまで来れたんだなと思います」と喜びを語り、「まだ51戦もあるので、みなさん怪我なく千穐楽まで走り抜けれるように心から祈っています」と伝えた。

同じく東京公演のみの出演となる梶は「不慣れな舞台への出演で、ほぼ初めての本格的な殺陣。最後まで走り抜けられるか不安が大きかった」と振り返り、「このカンパニーのみなさんと一緒だったからこそ、今日を迎えられたと思っています」と共演者を称えた。

【写真・文/編集部】

▶関連記事
 舞台『キングダム』帝劇公演千穐楽で梅澤美波「今日を迎えることができて嬉しい」乃木坂46 キャプテン就任に「楊端和みたいな強さを持ち過ぎちゃうと…」「みんなを引っ張っていけたら」

舞台『キングダム』
公演日:
2023年2月5日(日)~2月27日(月)東京・帝国劇場
3月 大阪・梅田芸術劇場メインホール
4月 福岡・博多座
5月 北海道・札幌文化芸術劇場hitaru
キャスト:
信 三浦宏規/高野洸
嬴政・漂 小関裕太/牧島輝
河了貂 川島海荷/華優希
楊端和 梅澤美波(乃木坂46)/美弥るりか
壁 有澤樟太郎/梶裕貴
成蟜 鈴木大河(IMPACTors/ジャニーズJr.)/神里優希
左慈 早乙女友貴
バジオウ 元木聖也
紫夏 朴璐美/石川由依
昌文君 小西遼生
王騎 山口祐一郎
 作品公式サイト
©原泰久/集英社