「ルーヴル美術館展 愛を描く」が3月1日(水)より新国立美術館で開幕するのに先駆けて、2月28日(火)に開会式が行われ、案内人を務める満島ひかりが登壇した。

「ルーヴル美術館展 愛を描く」では、ルーヴル美術館の豊かなコレクションから選りすぐられた73点の名画を通じて、西洋絵画における「愛」の表現の諸相をひもとく。18世紀フランス絵画の至宝ともいうべきジャン=オノレ・フラゴナールの《かんぬき》、フランス新古典主義の傑作であるフランソワ・ジェラールの《アモルとプシュケ》をはじめ、珠玉の「愛」の絵画が一堂に会する貴重な機会となる。現在、第1期(3月1日~31日)分のチケット(日時指定制)が、日テレゼロチケやローソンチケットなどで発売中。

開会式には本展の案内人を務める満島ひかりが登壇。本展の開催に合わせてルーヴル美術館に撮影で足を運んだという満島は「美術館自体を補修しながら美しく保って。『ナポレオンの戴冠式』(『ナポレオン一世の戴冠式と皇妃ジョセフィーヌの戴冠』)の絵を見た瞬間に思わず拍手をして、戴冠式に参加している気になれた。ルーヴル美術館ならではの絵の体験ができた」と振り返った。

フランスでは「毎日クロワッサンおいしかったです(笑)ロケの後にも南仏まで足を延ばして、絵の旅を少しさせていただきました」と明かした満島。「もっと気になるものもたくさんあった。インスピレーションをたくさん受けて帰ってきました」と言い、本展ではルーヴル美術館での展示とは位置の違いがあることから、より身近に鑑賞することができる作品もあるといい「ルーヴルより贅沢に見られる絵画もある」とアピールした。

本展については解説を聞きながら鑑賞したといい「絵の背景を紐解きながら見ていると、1枚の絵に30分以上時間が必要で(笑)愛にまつわるたくさんのヒントがあって、知れば知るほど絵を鑑賞している時間が長くなってしまうので、一度では足りないなと思いました」と笑顔を見せた満島。

満島は声優の森川智之ともに音声ガイドも担当しているが、初めて音声ガイドに挑戦したという満島は「口に出したことがないような言語だとか、ちょっと恥ずかしくなるような言葉とか、怒りをお芝居にして話して見たり、恥じらいを台詞にして話してみたり。森川さんと私だからこその音声ガイドが録れていると思います。もちろん絵画の世界が素晴らしいので邪魔にならないように、グッと情感が盛り上がる音声ガイドができたんじゃないかと」と恐縮しながらも自信を見せた。さらに「自分の日常にも愛を描いてほしいです。私も愛を描きたいと思います」とメッセージを送った。

また、会場となり、主催者でもある国立新美術館の逢坂恵理子館長は「16年目で4回ルーヴル美術館と共同で展覧会を開催できますことは、大変ありがたく思っています」と挨拶した。来日したルーヴル美術館総裁・館長のローランス・デ・カールは「実に光栄なことで幸せなこと」と今回の展覧会開催を喜び、「西洋絵画の傑作の数々をお楽しみいただけます」と挨拶した。

【写真・文/編集部】

「ルーヴル美術館展 愛を描く」東京展 開催概要

展覧会名:「ルーヴル美術館展 愛を描く」
会期:2023年3月1日(水)~6月12日(月)
休館日:毎週火曜日 ※3月21日(火・祝)・5月2日(火)は開館、3月22日(水)は休館
開館時間:10:00~18:00
※毎週金・土曜日は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで
会場:国立新美術館 企画展示室1E(東京都港区六本木7-22-2)
観覧料:一般 2,100円、大学生 1,400円、高校生 1,000円
主催:国立新美術館、ルーヴル美術館、日本テレビ放送網、読売新聞社、BS日テレ、ニッポン放送
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
特別協賛:野村證券
協賛:大成建設、DNP大日本印刷
協力:日本航空、NX日本通運、TOKYO MX、TOKYO FM
企画協力:NTVヨーロッパ
展覧会公式サイト: こちら