熱海五郎一座 新橋演舞場シリーズ第9弾 東京喜劇『幕末ドラゴン~クセ強オンナと時をかけない男たち~』の製作発表記者会見が3月13日(月)に都内で行われ、三宅裕司、渡辺正行、ラサール石井、小倉久寛、春風亭昇太、東貴博、深沢邦之、檀れい、玉井詩織(ももいろクローバーZ)が登壇した。
東京の笑い“軽演劇”を上演すべく、2004年に旗揚げしたのが「伊東四朗一座」。その東京喜劇を伝承すべく、三宅が中心となって2006年に旗揚げしたのが“伊東”ならぬ“熱海”、“四朗”ならぬ“五郎”で「熱海五郎一座」。アドリブや一発ギャグなどの瞬間芸ではなく、練り上げられた台本と、その設定の中で役柄をきちんと演じることで生まれる笑いを作ってきた。2014年に新橋演舞場へ進出し、毎年満員御礼で劇場を大爆笑の渦に巻き込んでいる中、今年も新橋演舞場での上演が決定。出演者は座長の三宅裕司をはじめ、コント赤信号の渡辺正行、ラサール石井、三宅の盟友・小倉久寛、落語芸術協会会長で『笑点』司会の春風亭昇太、東京の喜劇人のDNAを受け継ぐ東貴博と深沢邦之が交互出演。新橋演舞場シリーズ第9弾に迎えるゲストは、檀れいとももいろクローバーZの玉井詩織。
去年には公演を終えた後に「全関節が痛くなって」と振り返る座長・三宅だが「ケロっと治りまして。全力でこの一座を作っていく方向でいきたい」と意気込んだ。「爆笑の連続で最後感動に持っていく。その作り方は全く変わってない」と語った。檀とは10年前にテレビ番組でコントをしたという三宅は「全然違う檀れいさんを見ていただきたい」と期待を寄せた。一方で玉井についてはももいろクローバーZの番組にゲスト出演した際のことを振り返り「ボケとツッコミ、両方できるのを目撃しています。これはぜひ存分に発揮していただいて最高の作品にしたい」と語った。
その檀は「(10年前の三宅とのコントが)本当に楽しくて、また三宅さんと何か一緒に出来たらいいなと思っていたら、このようなお話をいただいて。今日の記者会見もワクワクしてきたんですけど、みなさんのパワーがすごすぎて、大丈夫かなと不安になっています(笑)ついていけるのか、笑いをこらえてちゃんとお芝居ができるのか。見に来てくださった皆さんが大いに笑って楽しんで帰っていただけるように頑張りたい」と語った。
檀と同じくゲスト出演する玉井は「単独での舞台出演でこれだけ長期のものは初めてなので、挑戦の年になるのではないかとワクワクしています。みなさんに引っ張っていただいてたくさん勉強できたらと思います。緊張していたんですけど今日の会見で緊張が取り払われました(笑)」と笑いを誘った。
檀と玉井の役どころに付いて「もちろんこのお二人に歌っていただきます。踊っていただきます」と話す三宅は「我々がバックでハーモニーをつけますから」と話すと、檀は「こんな贅沢なコーラスなかなかない」と笑顔を見せ、玉井は「ぜひコーラスに入っていただきたい」とコメントした。
檀は「人を笑わせるお芝居は本当に難しいと思って分からないことだらけなので、今回『幕末ドラゴン』でみなさんから吸収出来たらいいなと思っています」と語った。また、ももクロメンバーの反応について玉井は「喜んでくれましたし、観に行く予定をスケジュールにいれてくれているので、楽しみにしてくれています」と明かし、ももいろクローバーZの番組に三宅が出演したことがきっかけで、今回の出演が決まったことに「みんなちょっと悔しそうでした(笑)」と明かした。また、アドリブがあった場合への対応について玉井は「グループで培ってきたものを精一杯出して全力で対応したいと思います(笑)」と語った。
【写真・文/編集部】
熱海五郎一座 新橋演舞場シリーズ第9弾 東京喜劇『幕末ドラゴン~クセ強オンナと時をかけない男たち~』は2023年5月31日(水)~6月25日(日)に新橋演舞場で上演