『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』完成披露イベントにキャスト陣が登壇

Amazon Originalドラマ『エンジェルフライト国際霊柩送還士』の完成披露イベントが3月14日（火）に都内で行われ、米倉涼子、松本穂香、城田優、野呂佳代、徳井優、遠藤憲一が登壇した。

本作は、佐々涼子が第10回開高健ノンフィクション賞を受賞した「エンジェルフライト国際霊柩送還士」を原作とした感動のヒューマンドラマ。主人公で国際霊柩送還士の伊沢那美を演じるのは米倉涼子。国際霊柩送還士とは、海外で亡くなった人の遺体を国境を越えて遺族に送り届けるスペシャリスト。彼らは、突然大切な人を失った遺族の気持ちに寄り添い、最期の対面を実現させることで、遺族が前向きな人生を歩めるように手助けする。そんな国際霊柩送還士の活躍を、日本アカデミー賞最優秀脚本賞受賞者で、『コンフィデンスマンJP』シリーズや、大河ドラマ『どうする家康』の脚本でも注目されている古沢良太と、『ドクターX～外科医・大門未知子～』シリーズや『緊急取調室』シリーズなどヒットドラマを手掛ける香坂隆史が涙と笑いと感動に満ちたドラマを描く。

原作を読んでいたという米倉は、本作のオファーに「あんなに感動を届けられる、実在の方の作品に携われるというだけで、二つ返事で『はい』と（答えた）。国際霊柩送還士という方が存在するということを伝えたいと思っていたので、これは使命だなと」と振り返る米倉。松本は「この作品を通して、こんなに過酷で精神的にも大変なお仕事ですし、だけどこの方たちがいなかったらと、お仕事の尊さを感じました」と語った。

作品の中でもコミカルなシーンを演じるという野呂は「シリアスなシーンと楽しいシーンのメリハリがあることで、人の愛情を感じると思いました。会社のシーンは楽しくやらせていただきました」とコメントした。また、初共演のキャストも多かったという松本は「なかなかカットがかからない現場で。セリフよりもアドリブが長くなっちゃうこともあったので、その時間で仲良くなった」と振り返った。

仲の良さをうかがわせるキャスト陣だが、“答えを一致させて絆を一致させる”コーナーを実施。最初に“アドリブが一番多かったのは？”という質問に遠藤以外の全員が遠藤の名前を挙げ、見事一致。一方で自らが発するセリフが少ないという城田は「社長（米倉）、会長（遠藤）が暴れまくる。僕らはそこに乗る」と明かした。

続けて、“撮影中に一番泣いたのは？”という質問には、松本以外の全員が米倉の名前を挙げたが、その米倉は「その世界に入ると、一つ一つのお別れに、一つ一つのストーリーがあるので、わざわざ泣いたとかではなくて泣かされました」と語った。

また、イベントでは国際霊柩送還に携わる方から米倉に向けてサプライズでメッセージ映像を上映。実際に撮影にも関わった方からのメッセージに、米倉は「羽田空港で実際に働いている方にお会いすることができた。運ばれる場所も本当の場所で、感じ取ることができる環境でやらせていただいて。飛行機の中で撮影が出来たり、たくさんの方のお力添えがあった」と感謝の気持ちを口にした。

さらに、本作で米倉が演じる伊沢那美のモデルになっているエアハース・インターナショナルの木村利恵代表と堀切園健太郎監督が登壇。木村代表は「言いたいことは（直前に上映されたメッセージ映像で）全部言っちゃった」と笑いつつ「（遠藤が）『顔だけ違って、仕草、言い方、雰囲気が木村利恵になってるよ』と言ってくれるくらい演じてくれました。本当に嬉しかったです。サポートする周りの演者の方々、素晴らしいチームでした。『この時どうしたらいい？』と質問をされながら、みんなでいい作品を作ろうという意気込みを感じられた大切な4か月間でした」とキャスト陣や監督を称賛した。

【写真・文／編集部】