圧倒的な映像美、世界観で現代日本の縮図ともいえる<ムラ>に生きる若者のリアルを描く『ヴィレッジ』の場面写真が解禁された。
本作は、「村」という閉ざされた世界を舞台に、そこで生きる人々のきれいごとだけでは生きていけないリアルな姿を、圧倒的な映像美と世界観で描き、同調圧力、格差社会、貧困、そして道を誤ったら這い上がることが困難な社会構造の歪みといった現代日本が抱える闇をあぶり出す異色のサスペンス・エンタテインメント。監督を務めるのは話題作を手掛ける藤井道人監督。主人公の優を演じるのは横浜流星。どこにも居場所を見つけられずに生きてきた青年が、自分とこの世界をつなぐ唯一の希望を守るためダークサイドに転じる姿をリアルに体現し、黒木華、古田新太、中村獅童をはじめとした豪華出演陣との共演で、“今までに観たことない横浜流星”として新境地を魅せる。
本作で横浜が演じるのは、自身の運命に抗い、負のスパイラルから脱け出そうとする青年・優。同調圧力、格差社会、貧困、そして道を誤ったら這い上がることが困難な社会構造。閉ざされた<村>という世界の中に凝縮された、現代日本が抱える闇に飲まれながらも、抗い、もがき必死に生きる若者のリアルを見事に体現している。その姿は、これまでの横浜のイメージを刷新し“闇落ち”と表現され、観た人に恐怖すら抱かせるほどの異様な雰囲気を纏っていた。しかし、物語が進むにつれ、絶望の中でたったひとつの希望を見出していく優は、横浜が演じることで同一人物が演じているとは思えない程の変化を遂げていく。それは決して、メイクやヘアスタイル、衣装を変えることで起きる外見としての変化だけではなく、仕草、佇まい、話し方といった人の魂とも言える“何か”が変化しているようにしか見えない圧倒的なものだ。
今回解禁された場面写真でも、人を睨み殺しそうなほどの鋭い目つきで一ノ瀬ワタル演じる村長の息子・透を凝視する姿や、ボサボサの髪に汚れた作業着を着てごみ処理業務を行う虚ろな表情、さらに、吸い殻の山が積まれた灰皿と、ゴミが溢れる汚れた部屋の中でスマホを見つめる極限状態の姿が解禁された一方で、髪を切り、ヒゲを剃ってネクタイを締め、スーツ姿で歩く、まるで別人のような姿の写真も。後ろには、幼馴染の美咲を演じた黒木華や、かつて優も着ていた作業着を着用した職員の姿らが映されており、優を取り巻く環境が以前とは明らかに違うことが伺える。険しい表情でありながら、前を向いて力強く歩を進める姿は“闇落ち”の雰囲気とは程遠く、何かを決意したかのような、どこか自信に満ちた雰囲気すら漂っているようだ。
実際に、マスコミに向けた試写で作品を鑑賞したメディアからは、“凄すぎて言葉にできない”“圧倒された”“今までの横浜流星じゃない”といった称賛の声が絶えず、2時間という本編の中で魅せる横浜の覚醒した演技に魅了され満席が続出している。
俳優・横浜流星のここまでの力を引き出せたのは、横浜と共に、若い頃から切磋琢磨してきた藤井道人監督だからこそ。横浜は「監督と出会って7年。お互い切磋琢磨して、少しずつ力をつけて、このタイミングで今回主演を務めさせて頂き、素晴らしいキャスト、スタッフの皆様と作品作りができ、得るものがたくさんあり、宝物のような時間を過ごせました」と撮影を振り返っており、7年という時を経た今だからこそ、主演として『ヴィレッジ』の現場に立つことができた喜びと、“優”という役にかけた覚悟を明かしている。藤井監督も「優という人物には流星自身が俳優として感じている迷いや怖れも反映されています。僕と流星がたくさん時間をかけて話し合った結果、優が生まれたと思います」と語っており、横浜流星×藤井道人でなければ生み出すことができなかった唯一無二の作品だ。
これまでにも、数々の作品で新境地と言える新しい魅力を披露してきた横浜だが、藤井監督に「今まで見たことがない横浜流星でないと意味がない。そんな中、彼のラストシーンを撮っていたときは、ちょっと泣きそうになりましたね。まさに一皮剥けた流星が見られる映画になっていると思います」とまで言わしめた。本作でしか観ることのできない、横浜流星の新たな一面を映し出す映画『ヴィレッジ』は4月21日(金)より全国で公開。
『ヴィレッジ』は2023年4月21日(金)より全国で公開
監督・脚本:藤井道人
出演:横浜流星、黒木華、一ノ瀬ワタル、奥平大兼、作間龍斗、淵上泰史、戸田昌宏、矢島健一/杉本哲太、西田尚美、木野花、中村獅童、古田新太
配給:KADOKAWA/スターサンズ
©2023「ヴィレッジ」製作委員会