Netflix映画『西部戦線異状なし』独占配信中


第95回アカデミー賞のノミネート&受賞作品を振り返る。

今回は、Netflix独占配信作品『西部戦線異状なし』など、今すぐ自宅で観ることができる3作品を紹介する。全くジャンルが異なる3作品だが、いずれの作品も作品賞を始め、音響賞など技術部門にそれぞれノミネート、受賞をしており作り上げられた世界観やその時代へ入り込むことができる。

『西部戦線異状なし』
[国際長編映画賞、撮影賞、美術賞、作曲賞]受賞

監督:エドワード・ベルガー

ドイツの作家エリッヒ・マリア・レマルクの長編小説「西部戦線異状なし」が原作となっている、第一次世界大戦の西部戦線で戦う若きドイツ軍兵士パウルの物語。彼らの心情や体験をリアルに映像化にしており、今を生きる人たちの心に深く突き刺さる作品となっている。また、リアリティを徹底的に追求した制作のこだわりが語られてる『西部戦線異状なし:制作の舞台裏』も注目。

パウルは、彼と共に志願した仲間たちと、前線で互いの命をかけて戦ううちに、参戦した当初の高揚感が、いかにして絶望と恐怖へと変貌していくかを、身を持って経験していくことになる――。

『エルヴィス』

監督:バズ・ラーマン

世界史上最も売れたソロアーティスト、エルヴィス・プレスリーの“誰も知らなかった”真実の物語。本作でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたオースティン・バトラーはほぼ全編にわたり、吹き替えなしでエルヴィスになりきり歌唱とダンスを行ったという。エルヴィスの代表曲のひとつでもある「監獄ロック」のパフォーマンスシーンは歌唱力以外にも腰振り、つま先立ちと彼そのもので大興奮間違いなし!そして生涯にわたりエルヴィスのマネージャーを務めた悪名高いトム・パーカー役を演じたトム・ハンクスは圧倒的な存在感を見せつけている。惜しくも受賞は逃したが作品賞をはじめ計8部門にノミネートされた本作も必見。

若くして謎の死を遂げたスーパースター、エルヴィス・プレスリー。彼が禁断の音楽“ロック”を生んだライブの日から世界 は一変した。センセーショナルすぎるパフォーマンスから若者に熱狂的に愛された一方で、中傷の的になり警察の監視下 に置かれる。型破りに逆境を打ち破る伝説と、裏側の危ない実話。世界一売れたスターの裏には強欲マネージャーがいた―。彼を殺したのは誰なのか?

『トップガン マーヴェリック』
[音響賞]受賞

監督:ジョセフ・コシンスキー

世界中そして日本でも大ヒットを記録した名作『トップガン』(86)待望の最新作。「ハリウッドを救った」とも言われている本作は日本でも上映が続いており本物を追求するトム・クルーズを筆頭に俳優陣の大迫力の飛行シーンは見逃せない。また本作の主題歌「Hold My Hand」(レディー・ガガ)は歌曲賞にノミネートされ、アカデミー賞でのパフォーマンスはTシャツ、ナチュラルメイクにバンド演奏で圧倒的な歌唱力と表現力を魅せ、心に響く歌声を披露した。そしてこの曲はガガ自身2年以上の制作期間をかけて挑んだ書き下ろし楽曲となっている。

アメリカのエリート・パイロットチーム“トップガン”。かつてない世界 の危機を回避する、絶対不可能な【極秘ミッション】に直面していた。ミッション達成のため、チームに加わったのは、トップガン史上最高 のパイロットでありながら、常識破りな性格で組織から追いやられた “マーヴェリック”(トム・クルーズ)だった。なぜ彼は、新世代トップガンと共にこのミッションに命を懸けるのか?タイムリミットは、すぐそこに迫っていた―。

【文/片岡由布子】