『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』公開記念舞台挨拶で髙石あかり＆伊澤彩織がクランクアップ時に贈り合った手紙を披露

『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』の公開記念舞台挨拶が3月25日（土）に新宿ピカデリーで行われ、髙石あかり、伊澤彩織、丞威、濱田龍臣、水石亜飛夢、新しい学校のリーダーズ、阪元裕吾監督が登壇した。

あの2人がついに、スクリーンに帰ってくる…昨年7月30日から、1年以上のロングラン上映を行い、国内外で話題をさらった殺し屋女子コンビのアクション映画『ベイビーわるきゅーれ』の続編となる本作。ちさと（髙石あかり）とまひろ（伊澤彩織）は、また途方に暮れていた。ジムの会費、保険のプラン変更、教習所代など、この世は金、金、金…。時を同じくして殺し屋協会アルバイトのゆうり（岩永ジョーイ）とまこと（濱田龍臣）兄弟も、途方に暮れていた。上からの指令ミスでバイト代はもらえず、どんなに働いたって正社員じゃないから生活は満足いかない。そんなとき「ちさととまひろのポストを奪えば正規のクルーに昇格できる」という噂を聞きつける。ちさと・まひろに迫りくるゆうり・まこと兄弟。育ってきた環境や男女の違いはあれど、「もし出会い方が違えば仲良くなれたかなぁ」なんて思ったり思わなかったり、ちょっと寂しくなったりならなかったりする物語。

舞台挨拶には、杉本ちさと役の髙石あかり、深川まひろ役の伊澤彩織、神村ゆうり役の丞威、神村まこと役の濱田龍臣、田坂役の水石亜飛夢、主題歌を担当し、本人役で出演もしている新しい学校のリーダーズ、阪元裕吾監督が登壇した。　

新宿ピカデリーの一番大きなスクリーンで会場を埋め尽くした観客を前に「この光景に正直驚いています。本当に来ていただいてありがとうございます。こんな気持ちになるなんて思っていなくて」と髙石、伊澤も「今日緊張するだろうということが分かっていたので、昨日見たんです」と、前日に同じ劇場で鑑賞したことを明かし、「昨日よりもっと大きい会場に感じられています」と挨拶した。

髙石は「登場したときに頭が真っ白になってしまって。いつものファミリー感で、いつものメンバーで撮った作品が、『1』を経てみなさんに届けて。不思議な感覚で戸惑っているんですけど、みなさんがどういう気持ちで見るのかなとか、どういう感想を持たれるのか楽しみです」と笑顔を見せ、前作の公開時には海外にいた伊澤は「映画館に来れなかった時期も3年前にあったからこそ、500席が埋まって」と感慨深げな様子だった。

「2人の関係密度が高まってる。敵側も同じテーマで闘ってくるのでそのぶつかり合いがいいなと思う」と話す阪本監督。そんな関係性については「台本を読んでいるときは気づかなくて、途中で『そういえば私たちずっと2人だ』と」と振り返る髙石、伊澤は「前作は壁があってどうするかというのがあったけど、2は仲良しです」と共感している様子だった。

撮影中には日記をつけていたという伊澤だが、「好きなところをめちゃくちゃ書いていたんですけど、“髙石あかりの食べてるところが好き”って書きなぐっていました（笑）」と明かし、「撮休で一緒にハンバーガーを食べに行ったんです。2人で一緒にいると楽しくて、自然とちさととまひろになれる。特に食事シーンはおいしいものを食べて幸せな空間でした」と振り返った。

本作では敵対する役を演じる濱田だが、オファーを受けて「『殺し屋ですか？』みたいな（笑）どんなこともチャレンジだと思っているので全身全霊出せるものを出し切って表現したいと思っていたので」と振り返り、「ワクワクしながらアクション練習から初めて撮影に臨みました」と明かした。

主題歌を担当するとともに、本人役で出演している新しい学校のいーだーずだが、SUZUKAは「撮影も楽しかったし、うれしい気持ちでした」と振り返り、RINは「私たち台本を見ていない状態で現場入りして。監督からは『商店街で踊ってください』とだけ言われて」と明かした。一方でKANONは「共演する方で肩車できる方はいないんですけど、一緒に肩車をして舞をやったのが思い出です」と明かし、MIZYUは実際に映像を見て「照れくさかったです。急に自分たちが組体操で出てきたので」と照れ笑いを浮かべた。

さらに、MIZYUは「個人的に伊澤さんのプライベートワークショップに行きまして、蹴り技を教わりまして。普段100％のエネルギーで踊っているんですけど、新しい体の世界を知って、この曲の振付をアクションいっぱい取り入れたら面白いねと。私たちのリハーサルに井澤さんを呼んで指導していただいて。2人の技を教えてもらって練習して。新しい挑戦になりました」と明かした。

また、イベントの終盤ではクランクアップ時に交換したという手紙を持参した髙石と伊澤がその一部を披露。「恥ずかしい」と照れ笑いを浮かべる髙石、伊澤も「私の好きなところをいっぱい書いてくれてる」といい、「これをもらった時は涙が止まらず」と明かした。最後に阪本監督は「『3』を欲していただけるのであれば（口コミを）書いていただければ実現に近づくと思いますのでお願いします」とメッセージを送った。

【写真・文／編集部】