『劇場版 美しい彼~eternal~』の完成報告舞台挨拶が3月27日(月)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、萩原利久、八木勇征が登壇した。
無口で友達もいない、クラス最底辺の平良が一目で恋に堕ちたのは、圧倒的に美しく、そして冷酷、クラスの頂点に君臨する人気者・清居だった。清居に絶対の忠誠を尽くす平良と、愛されたいという欲求を隠し持つ清居の想いは、紆余曲折の末に成就するが……。ドラマ「美しい彼」では、真逆の男子高校生2人のすれ違う想いを瑞々しく映し出し大反響を得た。第59回ギャラクシー賞の《マイベストTV賞 第16回グランプリ》 を受賞し、「ソウルドラマアワード2022」では八木がアジアスター賞を受賞し、さらに「WEIBO Account Festival 2022」では萩原と八木が話題俳優ペア賞などの俳優賞を受賞するなど、現在も、国内のみならず世界中で「ひらきよ」ムーブメントが拡散している。劇場版では、大学卒業を控え、人気カメラマンのアシスタントとして働きはじめた平良と俳優としての活躍の場を拡げる清居の“その後”の物語が描かれる。
冒頭では「とりあえず来月あたり1回ご飯行きたいね」と萩原が言うと、「それはまじでいきたいね」と返す八木。今回の舞台挨拶の前にも話していたといい、仲の良さをうかがわせた人。
平良家の凝った美術に話題が及ぶと、「こんなに撮影しておいて知らないところあったかも。もうちょっと探検しておけばよかった」と撮影現場を振り返る萩原。八木は「平良家に清居がやっていた台本があるんです。FANTASTICSの曲名が台本のタイトルになっています」と明かし、観客からは驚きの声が上がった。
シーズン2と劇場版を同時に撮影したという本作だが、クランクアップについて八木は「前日が本当のクランクアップ日だったんですけど、もう一回トライしたいとなって、次の日にもう一度そのシーンを撮って、FATNASTICSのライブに向かった。全員が納得いくもの撮れてよかった」と振り返る八木。さらにクランクアップ時には「スタッフさんから寄せ書きもいただいて結構きちゃいましたね。ギャン泣きだった」と明かした。
一方で萩原は「(寄せ書きを)よく見て見たら、“利久さんのおかげで『ONE PIECE』ハマりました”って。完全に『ONE PIECE』の人になってた(笑)一気に笑っちゃって」と明かし、笑いを誘った。
舞台挨拶では原作者・凪良ゆうからの手紙をサプライズで披露。「まさしく『美しい彼の世界』そのもの」という凪良からの思いの込められた手紙に、「うれしいですね」と萩原、八木も「思い出しちゃった」と感慨深げな様子だった。また、萩原は「不安でした。原作が素晴らしくて、実写化するうえで、ビジュアルだったりキャラクターだったり、何をとっても映像化するうえでは難しいんじゃないかと言われていたのも見ていたし」と振り返った。
そんな中で実際に放送が始まると「たくさん感想だったり、反応をくださって一番救われていた。作る僕らがその声を頼りに、“これでいいんだな”と力をもらいながら撮っていたので。今こんなに大きなところで、劇場版の舞台に立っているというのは、シーズン1が始まる前から考えたら奇跡のような状態。うれしいね」と言葉を噛み締め、「シーズン1の時からちょこちょこ現場に来て感想だったり、すごくいいです!とわざわざ言いに来てくださる。すごく素敵な先生と、チームと、視聴者の方に囲まれてきた」と振り返った。
八木は「どのシーンを撮っているときもすごく楽しかったし、幸せだったし、全員がいい作品を作るという一つのゴールに向かって、毎日を突っ走ってきた結果がみなさんがこの作品を愛してくれることになったと信じています」と感謝の気持ちを口にした。
【写真・文/編集部】
『劇場版 美しい彼~eternal~』は2023年4月7日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開
監督:酒井麻衣
出演:萩原利久、八木勇征、高野洸、落合モトキ、仁村紗和、前田拳太郎、和田聰宏、池田大
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
©2022 劇場版「美しい彼~eternal~」 製作委員会