ドラマ『僕らの食卓』の製作発表記者会見が3月29日(水)に都内で行われ、犬飼貴丈、飯島寛騎、前山くうがが登壇した。
会社員の豊は、家族と疎遠で人と食事をするのが苦手。ある日、公園で年の離れた兄弟・穣と種に出会い、なぜか「おにぎりの作り方」を教えることに。それ以来、一緒に食卓を囲み食事をすることが増えた豊たち。やがて、家族のような存在となり、そして豊と穣の距離も次第に縮まっていく…。食事を通し、人のつながりを描くハートフルドラマ。雑誌ルチル(幻冬舎コミックス)で連載され、2017年に単行本が刊行された三田織 原作「僕らの食卓」が、W主演に犬飼貴丈と飯島寛騎、共演に前山くうがを迎え、2023年4月BS-TBS放送にてドラマ化。
徳島県でロケが行われた本作だが、犬飼が徳島県出身ということで「地元ならではのいいところを教えてくれたので僕らは助けられた」と明かす飯島。プライベートでも親交があるという2人の共演に、犬飼は「お互いのことが分かっていたのでスムーズに入れた」と振り返り、飯島も「ワクワクが強かった」と共感している様子だった。
「触れてこなかったジャンル。新鮮味が強かったという印象」と原作の印象を明かす飯島。「温かさがそのまま台本に受け継がれていたので映像として出せればいいなと思って」と印象を語った犬飼は「豊に寄り添った考え方を日ごろからするようにしたり、豊の口調が優しい印象があったので、プライベートから優しい男になっていました」と笑いを誘い、これに飯島は「感じました。カメラが回っていない時の佇まいも豊らしくて」と明かした。
撮影中には「“食べログ”ならぬ“犬ログ”でラーメンを教えていただき。それがスタッフ、キャストのちょっとした楽しみでもあった」と笑いを誘う飯島。一方で犬飼は「偶然同級生の車を見つけて、徳島って広いんですけど実は狭いなと感じた」とエピソードを披露した。
「『人とご飯を食べるのが苦手』というセリフが豊を表した言葉だと思ったので、含ませつつ出さなきゃいけない言葉だなと意識してやった」と印象的なセリフについて語る犬飼だが、「モノローグがすごく多いんです。画で映った時に違和感ないように言わなきゃいけないので、溶け込むように言うのが難しかった」と明かした。
また、見どころを聞かれた犬飼は「徳島県で流れている風景がこの作品とすごく合ってると感じて。ゆっくり時間が流れたり、温かい感じが合ってる。原作が持ってる温かさが出ているんじゃないかと思います」と言い、飯島は「みんなでご飯を食べているところは自然と頬が落ちる。心が温まって、見ていて微笑ましいシーンではあるので、何気ないかもしれないけど当たり前じゃない食事シーンだったり、心を開いていく豊と上田家の家族の姿を楽しんでいただけたら」と語った。
【写真・文/編集部】
ドラマ『僕らの食卓』は2023年4月6日(木)よりBS-TBSにて放送、4月12日(水)よりLeminoにて配信
出演:犬飼貴丈、飯島寛騎、前山くうが
古畑星夏、市川知宏、てつじ(シャンプーハット)、玉田志織、長谷川葉生
原田龍二
©三田織/幻冬舎コミックス
©「僕らの食卓」製作委員会