劇場アニメ『らくだい魔女 フウカと闇の魔女』の公開記念舞台挨拶が4月2日(日)に新宿バルト9で行われ、井上ほの花(フウカ役)、田村睦心(チトセ役)、石見舞菜香(カリン役)、小野賢章(キース役)、日笠陽子(メガイラ役)、浜名孝行監督が登壇した。
シリーズ累計発行部数160万部突破の人気児童書が刊行15周年を記念し、第1回ポプラ社Dreamスマッシュ!大賞を受賞した「らくだい魔女」シリーズ(作・成田サトコ絵・千野えなが(ポプラ社刊))が劇場アニメ化。本作は、見習い魔女として魔法学校で修業するフウカと幼馴染の王子や親友のお姫様たちのワクワクする冒険、そしてちょっぴり初恋が描かれる魔法の国の物語。監督は浜名孝行、脚本を吉村清、キャラクターデザインに杉田まるみ、アニメーション制作はProduction I.Gが担当。主人公で⾵を司る銀の城のお姫様・フウカを井上ほの花、フウカの幼馴染で時を司る青の城の王子・チトセを田村睦心、フウカの親友で植物を司る緑の城のお姫様・カリンを石見舞菜香が演じる。
冒頭では「桜がふわふわしているのを見てきて幸せな気持ちです」と笑顔で挨拶した井上、小野は「桜のように僕自身もふわふわしていますが…コメントもね」と笑いを誘うなど和やかなムードで行われた舞台挨拶。主演を務める井上に「劇場版で主演ですよ!大きくなって」と話しかけた日笠、井上は「支えられて出来上がったという感じなので、私は何も…」と謙遜し、そんな井上を石見は「素敵な座長で現場の空気を柔らかくして」と称賛した。
3月31日に公開された本作だが、公開初日には母・井上喜久子と鑑賞したという井上は「こんなにたくさんの方に愛されているというのが私自身もうれしくて。幸せをくるめてバーンってやったみたいな感じ。世界中の幸せが集まっちゃっているんじゃないかなというくらいうれしいです」と笑顔を見せた。また、鑑賞時には「2人でボロボロと大泣きでした」と言い、「『1時間でなんでこんなに泣いてるんだろう。情緒が…頭が痛い』と言っていました」と明かした。
そんな本作の印象的なシーンについて「フウカがすごいかわいい。オン眉の歩きながらぴょんぴょんって、あそこが好きです」と語る小野。一方で日笠は「フウカの靴下が左右高さが違うところ。めちゃくちゃかわいくないですか」と挙げ、「監督、髪の毛と靴下だったらどっちがポイントですか?」と問いかけると、浜名監督は「ポイントとしては“ぱっつん”のほうが…」と答え、会場は笑いに包まれた。
また、浜名監督は「長く見てもらえる作品になったと思います。これから生まれてくる子供だったり、長く見てもらえるとうれしいです」、日笠は「メガイラ役をやらせていただくのが、先輩方にとっては衝撃だったらしくて、福山(潤)さんから、『日笠がラスボスやるような時代になったんだ』と。『先輩もお父さんやってますね』と話をしていて、巡り巡っている時代を感じていて。ほの花ちゃんみたいに若い世代がどんどん出てきていてうれしい」、小野は「1時間だけど1時間以上の大ボリュームな作品だなと感じました。同時に魔法ってすごく夢があるなと。ドキドキするしワクワクする。誰が見ても楽しめるものになっているんじゃないかと思います」と語った。
さらに石見は「大人から子供まで楽しめる作品に携わることが夢だったので、出させていただけて光栄でした。大人にとっては子どものころ読んでいたキラキラしている時間に帰る場所、子供にとってはワクワクを感じて大切なことを学べる場所、そんな作品じゃないかと感じています。長く愛されて、心に残り続けたら」、田村は「フウカはトラブルメーカーで騒がしくて。私はすごいキャラですけど、本当に心が優しくて、人間の心の本質ってこういうところにあるんじゃないかと思いました。こういう作品に関われてうれしく思います。動きも話も凝縮されて、見どころがたくさんの作品です」、井上は「すごい素敵なシーンがたくさんあるんです。この先ももっともっと『らくだい魔女』の続きを見ていきたいと思います。今日はたくさんの愛を感じることができて幸せでした」とメッセージを贈った。
【写真・文/編集部】
劇場アニメ『らくだい魔女 フウカと闇の魔女』は全国で公開中
監督:浜名孝行
声の出演:井上ほの花、田村睦心、石見舞菜香、小野賢章、佐倉綾音
配給:ポニーキャニオン
©成田サトコ・千野えなが・ポプラ社/アニメ「らくだい魔女」製作委員会