『映画 ネメシス 黄金螺旋の謎』の大ヒット御礼舞台挨拶が4月9日(日)に静岡シネシティザートと名古屋ミッドランドスクエアシネマで行われ、広瀬すずが登壇した。
2021年4月期の日本テレビ系連続ドラマ「ネメシス」は、天才的なひらめきで事件の真相を見破っていく探偵助手のアンナ(広瀬すず)と、ポンコツだが人望に厚い自称天才探偵の風真(櫻井翔)が、探偵事務所「ネメシス」に集まる様々な依頼に挑む物語。ドラマの最終話から2年後の世界をドラマでは描くことができなかったスケール感で映画化。監督は『SRサイタマノラッパー』『22年目の告白―私が殺人犯です―』など数々のヒット作を手掛け、ドラマシリーズの総監督も務めた入江悠。映画化にあたって新たに脚本家として起用されたのは『アンフェア』シリーズの原作者・秦建日子。
『ちはやふる』以来、7年ぶりとなる地元・静岡での凱旋舞台挨拶となった広瀬すず。会場からは「おかえり~‼」とあたたかい大歓声で迎えられ、「ありがとうございます!ただいいま~!」と満面の笑みを浮かべ地元での大ヒット御礼舞台挨拶が行われた。数日前から静岡に戻っていたという広瀬は同郷出身のスタッフとの会話もすっかり「だもんで~」と方言全開で、久しぶりの地元での時間を満喫した様子。
そんな広瀬とドラマに引き続き、本作でも家族のような関係性を築いてきた櫻井翔と江口洋介との再共演について聞かれ広瀬は「初日からずっと撮影を続けていたと思うくらい息が合う感じはありましたね」とドラマシリーズから築いてきた関係性を振り返りつつ、「先輩というよりかは親戚のお兄ちゃんたち。良い意味で距離感が近くて、そのフラットさには沢山助けてもらいました」と櫻井と江口に感謝を伝えた。
そして、探偵事務所ネメシスのメンバーに加えて本作に欠かせないのがアンナたち探偵事務所ネメシスを支えてきた“チームネメシス”の存在。その中には広瀬と同じく静岡出身の加藤諒も、アクロバティックな体術で敵を倒す料理人・リュウ楊一として出演しており、広瀬は「方言が強い!2人で喋っていると方言がうつってきて、そうすると私はセリフまで訛ってきちゃうんですよ!それが大変でした(笑)」と加藤との舞台裏エピソードを披露。続けて話題はお調子者の凸凹コンビ・神奈川県警捜査一課の刑事タカ(勝地涼)とユージ(中村蒼)と、二人とともに行動しながらもタカ&ユージの子守役・薫(富田望生)の話題に。広瀬は初めに「勝地さんの写真を見て、肩パットの大きさに衝撃を受けました(笑)」と笑みをこぼしながら「中村さんも色々なアイデアを持たれていて、そこにクールな望生ちゃんがいて、彼らのコンビネーションもネメシスの3人と変わらなく素晴らしかったです」とコメント。
先月公開を迎えSNS上では「もう一回観なきゃ分からないかも」、「何がホントなの⁉」と話題となっているように、ミステリーの名手【入江悠監督×秦建日子(脚本)】が仕掛ける映像トリックの術中にハマってしまう人が続出している本作。これには広瀬も「映像の力がすごすぎて、映画ってこんな風に進化していくんだなって思わされる作品です。自分たちだけでは表現できない、軸の歪みであったり切実さが映像から伝わってくるのが新しい感覚として楽しんでもらえると思います」と太鼓判を押した。
最後に広瀬は「この場所に以前は『ちはやふる』の時にお邪魔しました。そしてまたこうして静岡で舞台挨拶できることをすごくすごく幸せに思います。映像やお芝居は皆さんと繋がれるものだと思っていますので、これからも静岡に帰ってリラックスをしながら作品づくりに励んでいきたいなと思います。まずは『ネメシス』を楽しんでいただけたら嬉しいです。加藤諒も出てます(笑)静岡県民一緒に頑張りました!」と挨拶し地元・静岡での舞台挨拶は和気あいあいとした雰囲気の中、幕を閉じた。
地元・静岡を後にして広瀬が向かったのは名古屋の劇場。満員御礼の会場には、すでに複数回鑑賞したというリピーターもおり広瀬も「ほんと⁉私はまだ1回なので映画館にいかなきゃ…!」と会場の熱量に驚きの声をあげた。ドラマから2年経過しているという設定でもアンナの役作りにおいて特別意識の変化はなかったと語る広瀬。ドラマシリーズからともに「ネメシス」を作り上げてきた櫻井翔、江口洋介との関係性も変わらずのようで、広瀬は「気を遣わず一緒にいられる空間を作ってくださるお二人だったので、三人でいると居心地の良いフィット感がありましたね。アンナの自由さを遠慮なしに演じられるというのは、中々どんな共演者の方にもできるというものではないので。どこか遠慮がある距離感・温度感というのは意外と映像に映るものなので。そういうものを何も考えずにできたというのは続編ならではのすごく有難いと思う現場でした」と2年という時間の経過を感じさせないチームワークや雰囲気がすでに完成していたという。
そのような抜群のチームワークが完成していた現場での思い出を聞かれた広瀬は「休憩時間にみんなで円になって座って、ドラマの時のこととかをずっと喋っていましたね。私としてもアンナとしてもファミリー感というのを感じられました」と振り返った。そして、アンナにとっては相棒であり、家族のような存在の風真を演じた櫻井について広瀬は「翔さんはお兄ちゃんっていう感じでもない、同級生に近い先輩みたいな(笑)。アンナにとっては『風真さん!風真さん!』なんですけど、私にとっては『翔さん!翔さん!』みたいな、何とも言えない関係性ですね。アンナと風真さんの関係は私と翔さんの感じも近いかもしれないです」とコメント。
名古屋にはプライベートではあまり来たことがないという広瀬だが、MCから名古屋でやってみたいことを聞かれると「食べることが好きなので、手羽先とか味噌煮込みうどんを食べたいです!固いめんが大好きなので、いつか食べてみたいです…!」と名古屋グルメの話題で盛り上がる一幕も。最後に「『ネメシス』は2年間一生懸命みんなで、あたためながら作った作品なのでこれからもっと多くの方に広めてもらえたら嬉しいです。また名古屋で舞台挨拶ができるように、いつか戻ってこれたら良いなと頑張りますのでまた会いに来てください」と客席へ感謝を伝えて名古屋での舞台挨拶は終了した。
【提供写真・オフィシャルレポート】
『映画 ネメシス 黄金螺旋の謎』は全国で公開中
監督:入江悠
出演:広瀬すず、櫻井翔
勝地涼、中村蒼、富田望生/大島優子
上田竜也、奥平大兼、加藤諒/南野陽子
橋本環奈/真木よう子
魔裟斗、栄信、岡宏明、駒木根葵汰、三島あよな/笹野高史
佐藤浩市/江口洋介
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2023映画「ネメシス」製作委員会