圧倒的な映像美、世界観で現代日本の縮図ともいえる<ムラ>に生きる若者のリアルを描く『ヴィレッジ』の場面写真が解禁された。
本作は、「村」という閉ざされた世界を舞台に、そこで生きる人々のきれいごとだけでは生きていけないリアルな姿を、圧倒的な映像美と世界観で描き、同調圧力、格差社会、貧困、そして道を誤ったら這い上がることが困難な社会構造の歪みといった現代日本が抱える闇をあぶり出す異色のサスペンス・エンタテインメント。監督を務めるのは話題作を手掛ける藤井道人監督。主人公の優を演じるのは横浜流星。どこにも居場所を見つけられずに生きてきた青年が、自分とこの世界をつなぐ唯一の希望を守るためダークサイドに転じる姿をリアルに体現し、黒木華、古田新太、中村獅童をはじめとした豪華出演陣との共演で、“今までに観たことない横浜流星”として新境地を魅せる。
今回、それぞれに重厚な人間ドラマが感じられる場面写真5点が解禁された。本作では、俳優人生を捧げて“覚醒”した演技を見せる主演・横浜流星や、物語の芯を成す大役を担った黒木華など、若手実力派俳優が存分にその力を発揮している。彼らが魅せる表情は観る者の魂を揺さぶり、人々を物語の奥深くへと導いていくが、映画『ヴィレッジ』には、その先で待ち受ける、まさに“怪物”と呼ぶに相応しい日本映画界を代表する名優たちが勢揃いしている。今回、<村>に見え隠れする闇を体現するかのような怪演をみせた豪華キャスト陣の場面写真が解禁された。
豪腕を振るう霞門村村長の修作役・古田新太
伝統的な“薪能”を継承し、夜霧が漂う美しい霞門村に、半ば強引にゴミ処理施設を誘致。そのゴミ処理施設を利用してヤクザの丸岡と結託し、不法投棄にも手を染めていく。逼迫する村の運営や、きれいごとだけでは済まされない厳しい現実、代々村長を排出してきた大橋一族としてのプレッシャ―、母との確執など、密かに葛藤を抱えながらも、村長として絶対的な権力を誇示し、豪腕を振るっている。修作を演じた古田は藤井組初参加。「コンプレックスの固まりで虚勢を張って村長になっている。でも物語が進むにつれ、完全なる悪役じゃなくなっていって…。」と自身が演じる役柄について明かし、藤井監督とも会話を重ねながら、現場で変動していく物語にあわせて修作という人物を演じていたそう。表面上は穏やかな雰囲気を装いつつも、腹の底ではどす黒い何かが渦巻いているような圧倒的なオーラを放ち、観るものの背筋が凍るような怪演を披露。名優たる所以を見せつけている。
権力の使い道を誤ってしまった修作の息子、透役・一ノ瀬ワタル
修作の息子で、父の権力を笠に好き放題、全てを思い通りにしようと力任せに生きる透。優を虐げ、常に弱い者を食い物にするその姿は、傍若無人で身勝手が過ぎ、問題を起こしてばかりだ。そんな息子を、父・修作もどこか見限っており、その様子にも勘付いている。そのせいで余計に力を誇示するようになっていくのだが、透にも譲れないある想いがあり…。透を演じた一ノ瀬ワタルは、もともとプロの格闘家。沖縄やタイでの修行を経て培われたガタイの強さは俳優業にも活かされており、本作でも“あるアクションシーン”を見事に演じ切った。優を演じる横浜とのアクションとなった重要なシーンを振り返り「僕もキックボクシングをしていたし、横浜さんも空手の世界チャンピオンで『何も遠慮せずに来てください』と全部を受け止めてくれて。安心感もあってすごくやりやすかったです。チーム一丸となって実践できたシーンです」と撮影秘話を明かしている。今回到着した場面写真でも、優と透が睨み合う緊迫感満載の1枚が解禁された。横浜はもちろん、一ノ瀬自身の格闘技経験が活かされた見応えたっぷりなアクションシーンにも注目だ。
大橋一族の母として絶大な権力を持つふみ役・木野花
代々村長を継いできた大橋家の絶対的権力者であるふみ。病を患い、ほぼ寝たきりという状態でありながら、今もその存在は村の中で絶大な力を誇り、村中から動向を伺われる。新たな場面写真でも、真顔のふみの前にあえて集い、宴会を行う優らの姿が到着している。本来は、能の舞手としても優秀だった中村獅童演じる弟の光吉を村長に…と思っていた節もあり、現村長で光吉の兄にあたる修作ですら、母・ふみの顔色を常に伺い、萎縮してしまうほどの権力者だ。ふみを演じた木野は、セリフも極端に少なく、ベッドの上か車椅子上という少ない登場シーンでありながら、不穏な気配を漂わせて物語の緊張感を加速させる役割を担っている。
影で村を牛耳るヤクザ丸岡役・杉本哲太
ゴミ処理施設を使って不法投棄を行うヤクザの丸岡。村長の修作の弱みにつけ込み、借金を抱えた奥平大兼演じる龍太らをゴミ処理施設に斡旋。借金のカタに不法投棄を行わせている。優の母、君枝も丸岡から多額の借金を抱えている。丸岡は優に同情しながらも、母子ともども食い物する非道なヤクザっぷりを披露している。演じる杉本のビジュルアルもインパクトのある超強面に仕上がっており、サングラスに金のネックレス、激しい入れ墨が掘られた腕を堂々と見せつけ、どぎつい笑顔が恐怖心を煽る新写真が到着した。
ギャンブルに溺れて多額の借金を抱える優の母、君枝役・西田尚美
優と同様、過去のある事件によって村中から蔑まれ、冷たい視線にさらされ続けた結果、精神を病んで酒とギャンブルに溺れて自分を見失ってしまう。優に対して懺悔の想いを抱えながらも現状を打開することができず、丸岡からの借金を重ねてしまう。母でありながら優に頼り切りで、ある意味、最も優を苦しめる人物とも言える君枝を演じた西田尚美。新たに到着した場面写真では、ビールの空き缶が転がる部屋で、タバコを片手にやつれた表情で空を見つめる、不安に包まれたような、怯えた表情を捉えた場面写真が解禁された。
また、映画の公開を記念して、主演・横浜流星が演じる優のビジュアルを使用した入場者特典「入村許可証」カード(ポストカード型)が4月21日(金)初日から3日間限定(先着順・数量限定)で配布されることが決定した。映画を観て、あなたも霞門村の一員に!?さらに、Wチャンス!「入村許可証」の裏面には、豪華プレゼントが当たるキャンペーンも。「ヴィレッジ」目撃キャンペーンのQRコードが記載されている。謎と闇に満ちた本作について、劇場で観たらわかる(かもしれない)問題に答えて応募すると、抽選で主要キャスト集合のポスタービジュアルのクリアファイル他豪華プレゼントが当たる。キャンペーン応募期間は、4月21日(金)~4月30日(日)まで。詳しくは、全国の「ヴィレッジ」上映館にて配布される「入村許可証」にて。
『ヴィレッジ』は2023年4月21日(金)より全国で公開
監督・脚本:藤井道人
出演:横浜流星、黒木華、一ノ瀬ワタル、奥平大兼、作間龍斗、淵上泰史、戸田昌宏、矢島健一/杉本哲太、西田尚美、木野花、中村獅童、古田新太
配給:KADOKAWA/スターサンズ
©2023「ヴィレッジ」製作委員会