本年度アカデミー賞主演男優賞ノミネート『aftersun/アフターサン』の本編映像が解禁された。
11歳のソフィが父親とふたりきりで過ごした夏休みを、その20年後、父親と同じ年齢になった彼女の視点で綴る本作。2022年のカンヌ国際映画祭・批評家週間での上映を皮切りに評判を呼び、A24が北米配給権を獲得。昨年末には複数の海外メディアが<ベストムービー>に挙げ、毎年映画ファンが注目するオバマ元大統領のお気に入り映画にも選出されるなど、本年度を代表する1本となった。ソフィ役には半年にわたるオーディションで800人の中から選ばれた新人フランキー・コリオ。愛情深くも繊細なカラムには、ドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが抜擢され、アカデミー賞主演男優賞にノミネートを果たした。監督・脚本は、瑞々しい感性で長編デビューを飾った、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。
今回、主人公・11歳の少女ソフィを演じた次世代スターの原石フランキー・コリオの本編映像が解禁された。スコットランド出身でサッカーが大好きなコリオは、オーディションの結果ポール・メスカル演じるカラムの娘、ソフィ役を勝ち取った。ビデオオーディションに参加したのは800人。その後対面で行われたキャスティングセッションで、彼女は新人ながら見事大抜擢されスクリーンデビューを飾ることに。本作のプロデューサーに名を連ねるバリー・ジェンキンス監督の『ムーンライト』で、無名の俳優達をキャスティングし大成功を収めた製作会社パステルは、その経験を生かし半年にわたって理想の“ソフィ”を探し求めた。
キャスティングの流れとして、先にソフィ役を選んだという制作チーム。コリオに対する印象について、シャーロット・ウェルズ監督は「驚くことに、最初から自分自身をソフィというキャラクターに投影した演技を出来ていたんです。並外れた才能の持ち主だと思います」と振り返る。撮影中コリオには脚本では無くセリフだけが書かれたものが渡され、それは演技経験のない彼女の姿をより自然体に捉えるためのものだったというが、今回解禁された映像で映し出されるのは隣同士ビーチチェアやトルコ式公衆浴場と呼ばれるハマムでくつろぐ若い父娘、“私たちは同じ空で繋がっている“とカラムに語りかけるソフィの優しい声だ。「離ればなれだけど、そばにいるのと同じ」、「同じ空の下にいるなら一緒と同じ」と、別々に暮らす父への恋しさや寂しさと共に、強い絆で結ばれていることを感じさせるセリフが続く。また、冒頭にはウェルズ監督が影響を受けた監督の一人に名前を挙げている、ソフィア・コッポラ監督作『SOMEWHERE』を彷彿とさせるシーンも。
本編映像
『aftersun/アフターサン』は2023年5月26日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿ピカデリーほか全国で公開
監督・脚本:シャーロット・ウェルズ
出演:ポール・メスカル、フランキー・コリオ、セリア・ロールソン・ホール
配給:ハピネットファントム・スタジオ
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