役所広司主演『銀河鉄道の父』のメイキング映像が解禁され、併せて声出し上映の開催が決定した。

門井慶喜が大量の宮沢賢治資料の中から父・政次郎について書かれた資料をかき集め、究極の家族愛を描いた傑作にして、第158回 直木賞受賞作を映画化した本作。宮沢政次郎(役所広司)は、父の代から富裕の質屋を営む責任感と情熱のある男だが、長男・賢治(菅田将暉)が生まれると子育てに熱心で子供にはめっぽう甘い。宮沢賢治は、長男として質屋を継ぐことに反発して学問の道へ進み、さらに商人家系にもかかわらず農業や宗教の道に進みたいと我が道を行く。父・政次郎と長男・賢治の、人間味あふれる親バカ・ダメ息子のユーモアと苛烈な闘いの日々。そんな2人がお互いうまくいくように指南するなど、賢くしっかり者の妹・宮沢トシ(森七菜)。監督は成島出。

今回解禁されたメイキング映像は、妹・トシ(森七菜)の葬式で「トシがいなければもう俺は何も書けない」と泣き崩れる賢治(菅田将暉)に、政次郎(役所広司)が「宮沢賢治の一番のファンになる」と賢治に訴える印象深いシーン。このシーンはマジックアワーの火葬撮影だったため、成島監督からワンテイクでいきたいとオーダーがあり、クレーンとレールに乗った2台のカメラで、日没時の明かり、火葬場の火の照らし具合からその瞬間を狙った一発勝負の撮影となった。

「何があっても止めないでください」とスタッフ、キャストに緊張感が広がる中、カメラが回り、ワンカット5分。役所と菅田も集中力を切らさず熱演。撮影スタッフ、キャスト陣、全スタッフのチームワークにより感動のワンシーンが完成した。

メイキング映像

さらに、5月26日(金)にkino cinéma立川髙島屋S.C.館にて声出しOKのイベント上映「笑おう!泣こう!声出し銀河上映」が開催決定した。当日は、来場者にオリジナル手拭いのプレゼントもあり、周りを気にせずみんなで笑って、みんなで泣こうという企画となっている。上映後は成島監督のトークイベントも決定。詳細は 映画公式サイトにて。

『銀河鉄道の父』は全国で公開中
監督:成島出
出演:役所広司/菅田将暉、森七菜、豊田裕大/坂井真紀/田中泯
配給:キノフィルムズ
©2022「銀河鉄道の父」製作委員会