『大名倒産』の完成披露試写会が5月27日(土)に丸の内ピカデリーで行われ、神木隆之介、杉咲花、松山ケンイチ、小手伸也、桜田通、浅野忠信、佐藤浩市、前田哲監督が登壇した。

数々のヒット作を生み出しているベストセラー作家・浅田次郎の傑作時代小説「大名倒産」(文春文庫刊)。2019年に上下巻で単行本が出版されると「面白い!」「こんな浅田作品が読みたかった!」と話題になった作品が、ついに実写映画化。監督は『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』『老後の資金がありません!』『そして、バトンは渡された』など、立て続けにヒット作を生み出し続ける前田哲。本作が時代劇初挑戦となる。脚本は、映画『七つの会議』やドラマ「半沢直樹」の丑尾健太郎と、ドラマ「特捜9 season2~4」「下町ロケット」の稲葉一広の共同脚本。主人公・松平小四郎役に神木隆之介。そのほか、杉咲花、松山ケンイチ、小手伸也、桜田通、小日向文世、宮﨑あおい、浅野忠信、佐藤浩市が出演する。

お札を突き破って登場した神木が「一発本番です。どれくらいの勢いで破ってきたのか把握できていない」と心配するようなそぶりを見せると、大きな拍手が沸き起こり、安堵の表情を浮かべた。本作では時代劇に挑戦ということだが「お話はシンプル。深く考えずに、周りのみなさんとともにハプニングも起きたり、アドリブもあったり、アイデアもあったり、瞬発力でその場その場で楽しみながら演じることができた」と振り返った。

自身の演じた役柄が“巻き込まれ系”という部分については「巻き込まれ系だと思っていたんですけど」と話す神木だが、「(杉咲と)取材を一緒に受けさせていただきました。確実に花さま(杉咲)は僕に巻き込まれてるなと」といい「巻き込み系男子かもしれない」と笑いを誘った。

撮影では「神木くんがいるおかげで和気あいあいとできましたし、常にリーダーシップを取っていただいて」という浅野は「僕はもう巻き込まれっぱなしで」と笑い、杉咲は「アドリブが生まれていくシーンが多かったので必死についていっていました」と明かした。神木については「みんながつかれていないかなとか、楽しめているかなと気にしてくださっているので、そんな殿が真ん中にいる現場は楽しかったですし、勉強になることがありました」と語り、「(神木に)日々心地よく巻き込まれていました」と明かすと会場は笑いに包まれた。

松山は「安心感がありました。神木くんに会うたびに『今ハマっているアニメは何?』と聞いて。神木くんにアニメの話を聞いたら間違いがないので」と断言する場面も。そんな中で、“挑戦したいこと”を聞かれると「せっかくなので舞台上でチャレンジしてみようと思ったんです。今やっているんです。出てきてお辞儀してから、あのカメラをずっと見ているんです」と一直線のカメラを見つめ、「すごい後悔しているんです」と笑いを誘った。「最近免許を取った」と話す杉咲は「運転の練習をしています。エリアを拡大していきたい。銀座を運転してみたい」と挑戦明かした。

また、イベントでは神木が5月19日に30歳の誕生日を迎えたことを祝し、サプライズでケーキが用意され、「うれしいです!」と笑顔の神木は「今まで通り、変わらずゆっくりと、より楽しく生きることができたらいいなと思っています」と抱負を語った。さらに「神さま(神木)とは共演して6回目」という杉咲からは「返しきれないくらいの優しさをいただいているので、お祝いが出来てうれしいです」とお祝いの言葉が贈られた。

【写真・文/編集部】

『大名倒産』は2023年6月23日(金)より公開
監督:前田哲
出演:神木隆之介
杉咲花、松山ケンイチ
小日向文世/小手伸也、桜田通/宮﨑あおい
キムラ緑子、梶原善/勝村政信、石橋蓮司
髙田延彦、藤間爽子、カトウシンスケ、秋谷郁甫、ヒコロヒー
浅野忠信/佐藤浩市
配給:松竹
© 2023『大名倒産』製作委員会