『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』の公開記念舞台挨拶が5月27日(土)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、高橋一生、飯豊まりえ、長尾謙杜、美波、渡辺一貴監督が登壇、木村文乃がリモート登壇した。
相手を本にして生い立ちや秘密を読み、指示を書き込むこともできる特殊能力“ヘブンズ・ドアー”を備えた人気漫画家・岸辺露伴が遭遇する奇怪な事件に立ち向かう姿を描いた、シリーズ累計発行部数1億2,000万部超を誇る荒木飛呂彦の大人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」から生まれた傑作スピンオフ「岸辺露伴は動かない」。2020年末より高橋一生主演で実写ドラマ化され、放送されるごとにTwitterトレンド1位を獲得するなど大反響、その制作チームがフランスと日本を股にかけ、劇場長編映画に挑む。それは―美の殿堂、フランスのルーヴル美術館を舞台に展開される、荒木飛呂彦初となるフルカラーの読切で描かれた人気エピソードにして岸辺露伴最大の事件。最高潮の芸術とエンターテインメントが融合した極上サスペンス。
大きな拍手に包まれる中で高橋は「昨日公開を迎えて盛況でうれしく思っています。これだけ期待してくださっている方がいらっしゃったんだと胸を熱くしています」と感慨深げな様子で挨拶した。続く飯豊は「大切に作った作品が、みなさまにちゃんと届いたんだなと実感しています」、高橋演じる岸辺露伴の青年期を演じる長尾は「素晴らしい作品に携わらせていただけて幸せです」と喜びを表現した。
パリのルーヴル美術館を貸し切りにして撮影された本作だが「ルーヴル美術館内で撮れたのが幸福な撮影だった」という高橋は「出てくる生き物までお芝居をしてくれている感じでしたとコメント。飯豊も同じくルーヴル美術館での撮影を挙げて「2日間かけて撮影できたのは深く印象に残っています。休館日と閉館してから撮影したんですけど、不思議な空間でした」と振り返った。その撮影について美波は「朝まで撮影していたので途中変なテンションになっていました」と笑った。
「日本の会津もパリに負けず素敵でした」と話す木村は「長尾さんは大人になった露伴さんを意識しながら、画のことも意識しながらやらなければいけないことがたくさんあったと思う」と言い、「きっと露伴さんが若いころはこうだったんだろうなという立ち振る舞いが素晴らしかった」と称賛。これに長尾は「歴史ある素敵な旅館で、世界観に入り込んで撮影させていただけた」と振り返った。また、木村との共演については「漫画で見ていた奈々瀬さんで、ミステリアスで触れられないような感じがしてすごいなと感じました。触っちゃうと消えそうで」と原作のイメージに近かったという。
また、作品の内容にちなんで“黒いと感じる部分”を聞かれると「美波ちゃんに『一生さんって黒いですよね。井戸の底のよう』だと言われたので『自覚しています』と言いました」と明かす高橋。これに美波は「目の中が井戸の底のようだったので。いい意味で(笑)底なしの黒だな」といい、「別の現場でも『目の奥が真っ黒』だと言われたので、そうなんでしょうね」と笑いを誘った。
最後に高橋は「この作品は娯楽です。娯楽作品は、人の心を動かしえるものだと思っています」といい、「この役をいただけたのであれば、はっきりとした虚構の世界で、夢の世界をみなさんに見ていただいて、現実に生きる力を携えていただきたいと思って3年間やってきました。その集大成がこの作品に詰まっていると思います」とメッセージを送った。
【写真・文/編集部】
『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』は2023年5月26日(金)より公開
監督:渡辺一貴
出演:高橋一生、飯豊まりえ/長尾謙杜、安藤政信、美波/木村文乃
配給:アスミック・エース
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