アヌシー国際アニメーション映画祭で最高賞となるクリスタル賞を受賞した『プチ・ニコラ パリがくれた幸せ』の日本語吹替版予告編が解禁された。
フランスで50年以上愛され続け、世界40以上の言語に翻訳されているロング・セラー「プチ・ニコラ」。その魅力の源は、親友同士の原作者、ジャン=ジャック・サンペとルネ・ゴシニの運命に屈することのない人生にあった―。本作を初めてアニメーション作品として映画化するにあたり、原作のイラストレーターであるジャン=ジャック・サンペがグラフィック・クリエーターとして参加。原作者二人の人生に「プチ・ニコラ」の物語を交えて描く、子供時代へのノスタルジーと創作の喜びに満ちた物語は、2022年カンヌ国際映画祭でプレミア上映され、その後、2022年アヌシー国際アニメーション映画祭で最高賞となるクリスタル賞を受賞した。
今回、堀内賢雄(ルネ・ゴシニ役)、小野大輔(ジャン=ジャック・サンペ役)、小市眞琴(ニコラ役)ら豪華俳優陣が集結した日本語吹替版の予告編が解禁された。1955年、パリの街角にあるカフェでサンペ(CV:小野大輔)がゴシニ(CV:堀内賢雄)に「君は文才があるだろう。よければ一緒に組まないか。君が物語を作って僕が絵を描くのさ」と提案。親友同士の共同制作はアイディアと創る喜びにあふれ、小学生のニコラ(CV:小市眞琴)のキャラクターと天真爛漫な日常が色鮮やかに紡ぎ出されていく。 一方、ゴシニとサンペはそれぞれ過酷な少年時代を過ごしており、親族をホロコーストで失ったゴシニが「君のように家族に囲まれてパリで暮らしたかった」とニコラに語りかけるシーンは創作の原点を想起させる。
“悲しみを知っているから幸せな物語が紡げた”ゴシニとサンペの親友二人。それぞれ声を担当した堀内賢雄さん、小野大輔は収録を振り返り「すごくいいコンビでできた」(堀内)、「掛け合いの中で自然と「歳の離れた親友」になれたような気がしました」(小野)と相性抜群で、劇中の会話がよりストレートに伝わってくるのは吹替版ならでは。小市眞琴演じるキュートなニコラもファン必見だ。
日本語吹替版予告編
さらに、日本公開にむけて、アマンディーヌ・フルドン&バンジャマン・マスブル監督と本作音楽担当で『アーティスト』(11)でアカデミー賞音楽賞を受賞したルドヴィック・ブールスの熱い思いあふれるメッセージが到着した。
アマンディーヌ・フルドン&バンジャマン・マスブル(監督)コメント
この作品は、50年前の古きよきフランスを舞台に、友情、家族、親子の関係という普遍的な物語を描いています。この映画をご覧になった方々に希望と幸福感を抱いてもらえるとうれしいです。
ルドヴィック・ブールス(音楽)コメント
子供の頃に読んだ「プチ・ニコラ」の物語は、周りの人に対して心を開くきっかけとなり、自分自身についての認識を形成してくれるものでした。私が音楽でこの映画に参加したことが、日本の皆さまの心の琴線に触れることを願っています。
『プチ・ニコラ パリがくれた幸せ』は2023年6月9日(金)より新宿武蔵野館、ユーロスペースほか全国で順次公開
監督:アマンディーヌ・フルドン、バンジャマン・マスブル
出演:アラン・シャバ、ローラン・ラフィット、シモン・ファリ
配給:オープンセサミ、フルモテルモ
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