『しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 ~とべとべ手巻き寿司~』の完成報告会見が6月5日(月)に都内で行われ、松坂桃李、空気階段(鈴木もぐら、水川かたまり)、サンボマスター(山口隆、近藤洋一、木内泰史)、小林由美子が登壇した。

1990年より「漫画アクション」で連載が開始され、1992年にTVアニメの放送開始、幅広い世代に笑顔と感動を届けてきた「クレヨンしんちゃん」が、シリーズ初の3DCGアニメーション作品として公開。アニメーションを担当するのは『STAND BY ME ドラえもん』や『シン・ゴジラ』を手がけてきた、CGプロフェッショナル集団の白組。さらに、『モテキ』(2011)、『バクマン。』(2015)の大根仁が『クレヨンしんちゃん』で初のアニメーション監督を務める。制作期間7年、3DCGのモッチモチしんちゃんが、超能力で日本中をアツくする―。

今回発表されたゲスト声優は、映画、ドラマ、舞台と順調にキャリアを重ね、映画『ゆとりですがなにかインターナショナル』、Netflix『離婚しようよ』など話題作の公開・配信も控える松坂桃李。また「キングオブコント2021」で圧倒的な笑いで優勝を果たし、単独公演のチケットは即完売するなど活躍を見せる鈴木もぐら、水川かたまりからなるお笑いコンビ・空気階段。さらに『鬼滅の刃』の禰豆子役でお馴染みの鬼頭明里。

会見にはゲスト声優を務める松坂桃李、空気階段(鈴木もぐら、水川かたまり)、主題歌を担当するサンボマスター(山口隆、近藤洋一、木内泰史)、さらに小林由美子が登壇した。

冒頭では「夢が一つ叶ったかなと思っています」と挨拶した松坂。完成した本編を観て「とにかく野原一家最高でした。しんちゃんがかっこよかったです」と称賛する松坂は「早く全世界の方に観ていただきたい」と語った。鈴木も「全部のいいところが入っていた。子供も大人もみんな楽しめる」、水川は「近しい人たちが一緒に観ていたので泣くのをこらえてしまったんですけど、映画館で一人で観ていたら立ち上がれないくらい泣いてしまうんじゃないかというくらい」と語った。

これまでにも声優の経験がある松坂だが「どれくらいしんちゃんと絡めるんだろうか」と振り返り、「予想以上に共演するシーンが多かったので、緊張もあったんですけどすごくうれしかったです」としんちゃんとの共演を喜んだ。一方で、アフレコでは「僕が声を入れさせていただく時にはしんちゃんの声が入っていたので、自分がしんちゃんを観ていた時の感覚もありつつ、そこに声を入れるという、子供時代を思い出しながら演じさせていただいた」と明かした。

本作では“シリーズ史上初の3DCG作品”としてのしんちゃんの声を演じるにあたって「根本的なところは変わらないんですけど、CGなのでアフレコの時に画が全部入っている状態で、ほかのキャスト声も聞きながらできたので、いつもだったらしんのすけであろうという幅があるのですが、それを超えてしまった部分が多々あるかなと。自分が思っているしんのすけ像のリミットが外れたところがあったかなと思う。それはそれで新しいしんのすけを表現できた」と明かした。

冒頭でも「最高でした」と語った“野原一家”について「憧れますよね」と話す松坂は「映画になるとみんなが家族のために一致団結する絆の強さをすごく感じる。最終的には野原一家は愛にあふれてるなと感じるので、いい家族だなと思って観終わります」と印象を語った。

また、松坂は「ひろしは全国のお父さんの代表というか憧れみたいなところがあって。普段はダメダメだけど締めるところは締める。映画になると心に残るセリフを言ったりするのは、改めてひろしってかっこいいなと思います。僕も憧れの存在ではあります」と語った。

最後に松坂は「間違いなく“しん次元”のしんちゃんの作品です」、小林は「観たことがないしんちゃんが詰まっています。幅広いみなさんに観ていただきたい作品です」と本作をアピールした。

【写真・文/編集部】

予告映像2

『しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 ~とべとべ手巻き寿司~』は2023年8月4日(金)より全国東宝系で公開
監督&脚本:大根仁
©臼井儀人/しん次元クレヨンしんちゃん製作委員会