広瀬すず主演映画『水は海に向かって流れる』の主題歌スペシャルムービーが解禁された。
田島列島がユーモラスかつセンシティブな独特の筆致で描くのは、26歳のOL榊さんと高校生の直達を中心に、曲者揃いのシェアハウスの面々の想定外の日々を綴った、家族の元を離れて始まる、家族の物語。主人公・榊千紗を演じるのは『流浪の月』での好演の高い評価が記憶に新しい、広瀬すず。映画にドラマ、作品を重ねるごとに飛躍してきた広瀬が、クールで感情を表に出さない大人の女性を繊細に演じ、新たなステージに挑む。監督は、『そして、バトンは渡された』『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』など、心潤す数々の群像劇を世に送り出してきた前田哲。人と人との向き合う過程を優しく描き、心の揺れ動きや溢れ出る感情を丁寧に映し出す。
今回、スピッツが本作のために書き下ろした楽曲「ときめきpart1」にのせて、広瀬すず演じる笑わないOL・榊さんと大西利空演じる高校生・直達の2人の出会いから、徐々に距離が縮まっていくときめきシーンがふんだんに盛り込まれた主題歌スペシャルムービーが公開された。
2人が初めて出会うのは雨降る夜の駅。榊さんが「直達くん、君の叔父さんは今手がはなせない状態ですので代わりに迎えに来ました。榊です」と、形式的な挨拶をすると直達は「熊沢です」と短く答え、お互いに緊張した様子で自己紹介するシーンで始まる。出会いのシーンでは、カラフルな傘と榊さんのチェックの傘、そして雨と雨音が印象的で、そのあと本作の主題歌であるスピッツの「ときめきpart1」が流れ心地良さも感じる映像となっている。
教授(生瀬勝久)と榊さんの鬼盛りポテトサラダの食卓シーンや、シェアハウスでの生活が垣間見える映像の中に、直達の「榊さんって、彼氏いるんですか?」というセリフと榊さんの「私、一生恋愛しないので」というインパクトのあるセリフが映し出され、最初こそ距離を感じさせる二人であるが、年上役の広瀬が大西に頭ぽんぽんするシーンに、仲良さそうに腕相撲するシーン、一つの傘に肩を並べ近い距離で歩くシーン、そして直達の同級生・楓(當真あみ)が直達を恋する表情で見つめるシーンに茂道(高良健吾)と泉谷(戸塚純貴)が何やら楽しそうにお酒を飲んでいるシーンと、シェアハウスの楽しい様子と、初々しい高校生の恋愛模様、そして二人の距離が近づいてく様子に思わず胸が高鳴るスペシャルムービーだ。
広瀬とスピッツは映画主題歌・CMなど含め4度目となる最強タッグ。今回の楽曲に対して広瀬は「嬉しく、ご縁があるなと思いました。大人なんだけど大人じゃない。子供なんだけど子供でもない。絶妙なポジションにいる榊さんの中の、からまった糸がほぐれていくような印象を受けました」と話すように、瑞々しくまっすぐで前向きになれる主題歌がベストマッチして、見ごたえあり、聴きごたえありのエモーショナルな映像に仕上がっている。直達が涙する理由とは?笑わないOL・榊さんが微笑む直達との関係とは―。
主題歌スペシャルムービー
『水は海に向かって流れる』は2023年6月9日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開
監督:前田哲
出演:広瀬すず
大西利空、高良健吾、當真あみ/勝村政信
北村有起哉、坂井真紀、生瀬勝久
配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2023映画「水は海に向かって流れる」製作委員会 ©田島列島/講談社