観る者を生への希望で照らし出す珠玉のヒューマンドラマ―映画『渇水』の場面写真が解禁された。
第70回文學界新人賞受賞、第103回芥川賞候補となり注目を浴びた河林満による「渇水」を映画監督・白石和彌の初プロデュースにより刊行から30年の時を経て映画化した本作。監督は、相米慎二、市川準、阪本順治、森田芳光、宮藤官九郎ら錚々たる監督作品で助監督としてキャリアを重ねた髙橋正弥。主演は生田斗真。水道料金を滞納する家庭の水を日々停めて回る業務に就く水道局員の主人公・岩切俊作が、心の渇きにもがきながらも“生の希望”を取り戻していくという難しい役どころを体現している。
今回解禁された場面写真は、生田斗真演じる主人公・岩切の“渇いた目”の表情にフォーカスしたもの。公開後SNSでは「生田斗真の目の演技がすごい」、「すべてを諦めたような表情に引き込まれる」など、役者陣の演技力に注目が高まっている『渇水』。今回解禁された写真でも、虚で伏しがちな目の表情と、そしてそこから徐々に物語の終盤にかけて潤いを戻していく様子が切り取られており、岩切が物語の中で変わっていく様子を捉えている。
先日行われた初日舞台挨拶でも、髙橋監督が「目の力にすごい射貫かれて、岩切は生田さんに演じてほしいって思っていました。最後の爆発する芝居の時に一番いい目をしてくれましたし、この映画の冒頭から段々目が死んだように疲れていく様を表現してくれて感銘を受けて、生田さんで良かったなという思いです」と、かねてから注目していた生田の目の演技が、今作でも存分に発揮されていることを絶賛。繊細な心の動きを、目で表現する生田斗真の演技力にスタッフ、そして観客からも絶賛の声が止まらない。
『渇水』は全国で公開中
監督:髙橋正弥
出演:生田斗真
門脇麦、磯村勇斗
山﨑七海、柚穂/宮藤官九郎/宮世琉弥、吉澤健、池田成志
篠原篤、柴田理恵、森下能幸、田中要次、大鶴義丹
尾野真千子
配給:KADOKAWA
©2022『渇水』製作委員会