広瀬すず主演映画『水は海に向かって流れる』の本編映像が公開された。

田島列島がユーモラスかつセンシティブな独特の筆致で描くのは、26歳のOL榊さんと高校生の直達を中心に、曲者揃いのシェアハウスの面々の想定外の日々を綴った、家族の元を離れて始まる、家族の物語。主人公・榊千紗を演じるのは『流浪の月』での好演の高い評価が記憶に新しい、広瀬すず。映画にドラマ、作品を重ねるごとに飛躍してきた広瀬が、クールで感情を表に出さない大人の女性を繊細に演じ、新たなステージに挑む。監督は、『そして、バトンは渡された』『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』など、心潤す数々の群像劇を世に送り出してきた前田哲。人と人との向き合う過程を優しく描き、心の揺れ動きや溢れ出る感情を丁寧に映し出す。

今回解禁された本編映像は、榊さん(広瀬すず)と直達(大西利空)、直達の叔父の茂道(高良健吾)の3人の中華料理屋のシーン。シェアハウスを訪れた直達の父親(北村有起哉)にケガを負わせてしまった榊さんを責めたてる茂道に対して直達の口から、実は10年前に榊さんの母親と直達の父親がダブル不倫の関係にあり、駆け落ちをしたことが明かされる…。直達の父親が榊さんから恨まれるには十分すぎる理由があったのだ。

榊さんと直達の運命のイタズラとも言える過去の因縁が明らかになり、気まずすぎる空気に耐えられず、茂道は北京ダックにフカヒレ紹興酒を注文し、榊さんは「何もなかったことにして、今まで通り暮らしたい」とここでもクールに、波風を立てない生き方を選択しようとする。そんな榊さんに幸せになってほしいと願う直達の奔走がここから始まっていく。果たして、榊さんと直達の2人の関係はどう変化していくのか―。

本編映像

『水は海に向かって流れる』は全国で公開中
監督:前田哲
出演:広瀬すず
大西利空、高良健吾、當真あみ/勝村政信
北村有起哉、坂井真紀、生瀬勝久
配給:ハピネットファントム・スタジオ
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