Netflixシリーズ『離婚しようよ』配信記念イベントにキャストらが登壇

Netflixシリーズ『離婚しようよ』の配信記念イベントが6月26日（月）に都内で行われ、松坂桃李、仲里依紗、錦戸亮、板谷由夏、山本耕史　古田新太、宮藤官九郎（脚本）、大石静（脚本）が登壇した。

本作は、ふたりの共同脚本――しかも交換日記のように、交互に脚本を書き継いでいくスタイルによるオリジナルストーリーで、気持ちはすでに冷めきったものの、それぞれの事情ですぐには離婚できない夫婦のすれ違いを描くコメディ作品。妻の人気にあやかり、選挙での勝利を目指す政治家の夫と、お嫁さんにしたい女優ナンバー1ともてはやされ、ドラマに映画、CMと引っ張りだこの妻が、別れに伴うリスクを背負いながらも、一致団結して離婚という揺るぎない目標に向かっていく―。女性にだらしなく能天気で、世間知らずのまま育った愛媛の三世議員・東海林大志を松坂桃李、大志の妻を仲里依紗が演じる。

本作に出演するにあたって「台本を読むとなかなかのポンコツぶりだったので。思い切って演じさせていただきました」と振り返る松坂。本作では宮藤と大石が共同で脚本を手掛けているが「おもしろい分、ハードルが高い」と明かし、「どうやって演じるんだろう」と自身が出演していないシーンも気になった様子。その脚本について「いじわる、と思いました（笑）」という仲だが、本作で“国民的女優”の役を演じるうえで「『こういう方は国民的だな』とイメージしてがんばったんですけど、家（のシーン）では仲里依紗っぽい。（自身が演じる役は）何面もあるな」と難しさもあったという。

色気ダダ漏れの自称アーティストを演じた錦戸は「手探りでどうにかそう見えますようにとお願いしながらやっていました」と撮影を振り返りつつ「あれぐらい自分が信じるものに突き進め強さは憧れる。あんなに堂々と生きられたものじゃないですね」と笑いを誘った。その錦戸について、仲は「こういう人はいないから難しいと思いました」と明かした。

「どこを切り取っても楽しい。ワクワクする」という山本だが、自身の役どころについては「インパクトあることをぶち込んでくる役なので、台本を読んだ時に、どういう風に仕上がることを想像して（脚本を）お書きになられているんだろう」と難しさを感じたという。

また、イベントでは「YES or NOで答える！“生”公開討論」を実施。作品にまつわる質問に登壇者はYesかNoの手持ちパネルで回答し、会場に集まった333人の観客も手元のボタンで参加した。「人にダメと言われるほど反対の事をしたくなる」という質問には138人がYESと回答。NOと答えた松坂は「平和にいきたいなと思って」とコメント。

続けて、「運命的な出会いを信じる？」という質問に235人がYESと回答する中でNOと回答した仲は「運命は自分で作るんです。努力です」とNOを選んだ理由を語ると大きな拍手に包まれた。同じくNOと回答した錦戸は「後悔しそうな結果になりそう。自分を守るためにそういうのは信じないようにしよう。憧れはありますけどね」とコメントし、笑いを誘った。

「ライバルと呼べる人はいる？」という質問に50人がYESと回答したが、「全員ライバルです」という山本は「よく言えば全員から刺激をもらうし、自分も与えたいと思う。ライバルだらけ、子役からなにから」と笑いを誘った。さらに「こよなく愛するものがある？」という質問には268人がYESと回答。「家族です。最近子供が生まれて」と答えた松坂には大きな拍手が送られた。一方で「家族いるんですけどね…NOにしちゃった」という宮藤に、会場は笑いに包まれた。

最後に松坂は「どんどんおもしろくなっていくので、一気に見てもいいし、連ドラのように週一回で見てもいいし、好きなだけこの作品を観ていただけるとうれしいです」、仲は「私は何周も見ています。みなさんも何周もこの作品を愛していただけるとうれしいです」と本作をアピールした。

【写真・文／編集部】