稲垣吾郎×新垣結衣『正欲』の公開日が11月10日(金)に決定し、併せて特報映像とティザービジュアルが解禁、追加キャストが発表された。

第34回柴田錬三郎賞を受賞した朝井リョウによる小説『正欲』を監督・岸善幸×脚本・港岳彦、稲垣吾郎×新垣結衣の出演で映画化。家庭環境、性的指向、容姿――様々に異なった”選べない”背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出していく衝撃的なストーリー。『あゝ、荒野』(17)で国内の映画賞を席巻し、その確かな演出力が高く評価される演出家・岸善幸がメガホンを執り、『あゝ、荒野』で岸監督と組み、本年も『アナログ』(タカハタ秀太監督)、『GOLDFISH』(藤沼伸一監督)など、執筆作品が立て続けに公開される港岳彦が脚本を担当。稲垣吾郎と新垣結衣が、息子が不登校になった検事・寺井啓喜と、特殊性癖を持つことを隠して生きる・桐生夏月を演じる。

映画『正欲』は家庭環境、性的指向、容姿――様々に異なった”選べない”背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出していく衝撃的なストーリー。今回解禁されたティザービジュアルでは、『正欲』というタイトルが大きく示されており、「(ab)normal desire」という映画『正欲』の英題がパッションピンク色の手書き風文字で強調されている。あえて( )でくくられた「ab」が意味するものとは―。

併せて解禁された特報映像でも、本作のタイトルが大きく強調されている。「正」という文字が最初に示された後、稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香それぞれの表情が大きく映し出されていく。「欲」という文字が次に示されると、「それでも私が、私たちが抱えている欲望は、あって良いものだと思いたい」という新垣結衣が演じる桐生夏月の台詞とともに、再度キャストの表情が次々と映される。切迫感、安堵、疑問、不安……それぞれの役柄が心に秘めた想いを感じさせる。傑作か、問題作か。『正欲』というタイトルの意味とは?観る者の想像を刺激する。

特報映像

さらに追加キャストとして、山田真歩、宇野祥平、渡辺大知、徳永えり、岩瀬亮、坂東希、山本浩司の出演が発表された。テレビドラマ「ナイルパーチの女子会」(21/TX)、「あなたの番です」(19/NTV)など出演作が続く山田真歩が演じるのは、不登校になった息子との距離を掴めずにいる啓喜(稲垣吾郎)に対し、徐々に気持ちが離れていく妻・寺井由美。

啓喜とともに検察庁に勤める事務官・越川秀己を、2020年、『罪の声』(土井裕泰監督)で数々の映画賞に輝いた名バイプレイヤー宇野祥平が演じる。夏月(新垣結衣)と佳道(磯村勇斗)の中学の同級生・西山修を演じるのは、ロックバンド「黒猫チェルシー」(現在は活動休止中)のボーカルとして活躍しながら、俳優デビューを果たした『色即ぜねれいしょん』(09/田口トモロヲ監督)で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞、その後も 出演作が後を絶たない渡辺大知。

夏月と同じ商業施設で働き、夏月を気に掛ける妊婦の女性・那須沙保里を、連続ドラマ初主演となった「恋のツキ」(テレビ東京)で大きく注目された徳永えりが演じる。ある日をきっかけに、佳道と大也(佐藤寛太)と秘密を共有するようになる小学校の非常勤講師・矢田部陽平を演じるのは、舞台、映画、テレビドラマ、と各メディアで活躍する俳優・岩瀬亮。

大也の所属するダンスサークルのリーダーとして、サークルのみならず大学内でも信頼を得ている高見優芽を演じるのは、Flower・E-girlsとして活動後、女優として活動の幅を広げている坂東希。山本浩司 中学時代、夏月と佳道の担任をしていた教師を、現在放送中の連続ドラマ小説「らんまん」のほか、出演作が続く山本浩司が演じる。

『正欲』は2023年11月10日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開
監督:岸善幸
出演:稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香
山田真歩、宇野祥平、渡辺大知、徳永えり、岩瀬亮、坂東希、山本浩司
配給:ビターズ・エンド
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