3人の少女たちの「わたし」のまぶしさを描いた3つのショートストーリーズオムニバス映画『わたしと、私と、ワタシと、』が9月2日(土)より劇場公開されることが決定し、併せて予告っ変とキービジュアルが解禁された。
本作は、数々のCMで世を賑わせ続ける人気CMディレクターたちが、それぞれに置かれた環境の中で揺れ動く少女たちの「わたし」のまぶしさを描いた3つのショートストーリーズ。3編とも第一線を走る実力派の若手女優たちが、新進気鋭の映像作家たちとタッグを組み、“夏”と“春”と“夏”の物語を体当たりで演じている。
見知らぬ場所で目を覚ましたOLの「再生」を描いた、松岡芳佳監督『ただの夏の日の話』の主演は深川麻衣。古舘寛治演じる“知らないおじさん”と過ごす、瑞々しいひと夏の思い出を綴る。子ども返りする祖父に振り回される美大生の「前進」を描いた大森歩監督『春』の主演は古川琴音。思春期を迎える2人が反発しながらも、次第に心を動かしていく1年間を切り取る。共演は花王おさむ。進路を決められない女子高生とその親友の「選択」を描いた金川慎一郎監督の『冬子の夏』のW主演は、豊嶋花&長澤樹。高校生最後の夏を過ごす親友2人の未来への葛藤を描く中で、共演の関太(タイムマシーン3号)が物語にスパイスを与える。
予告映像
ここってなんていう場所ですか?
『ただの夏の日の話』
まだ昨晩のアルコールが抜け切らない重い身体をゆっくりと起こしたとき、彼女の記憶はどこにも結びつかなかった。ただわかったこと、それは窓の外に見える景色がたぶん東京ではないこと。部屋の中に見知らぬ男性が寝ていること。さらに言うと、” おじさん” な気がするということ。酒に呑まれ記憶を無くし、陽月はなぜか「桐生」に来てしまっていた。どこのだれかも知らない” おじさん” と。そんな、見知らぬ場所で見知らぬ人と過ごした、“ただの” 夏の日の話。
出演:深川麻衣、古舘寛治、高嶋香帆
脚本・監督:松岡芳佳
(2021年/25分)
認知症の祖父と2人暮らしをする美大生の、1年間の物語。
『春』
認知症のジィちゃんと美大生の孫、2人で暮らす1年間を描いた短編作品。大人になるアミとは反対に、認知症が進み子供返りしていくジィちゃん。イライラを募らせるアミは、描きたいものが描けず、制作や進路にも自信を失っていくが、ある日、初めて聞くジィちゃんの話に気持ちが動かされ……。主演は「コントがはじまる」「街の上で」「偶然と想像」などドラマ、映画で活躍中の古川琴音。
脚本・監督:大森歩
出演:古川琴音、花王おさむ、加藤才紀子
(2018年/27分)
ふみだせ、はみだせ。
『冬子の夏』
高校最後の夏。進路を決められないまま、ダラダラと過ごす主人公・冬子。そして唯一の理解者である親友・ノエル。進学するのか、しないのか。この街を出るのか、出ないのか。騒がしい周囲に反するように、あえてのらりくらりと日々を送る2人だったが、行く末を定めつつあるノエルの様子に、苛立ちや焦りを募らせる冬子。行き着いた満開のひまわり畑で、2人は大きな岐路を迎えるー。
監督:金川慎一郎
企画・脚本:煙山夏美
出演:豊嶋花、長澤樹、関太(タイムマシーン3号)
(2023年/20分)
『わたしと、私と、ワタシと、』は2023年9月2日(土)より新宿 K’s cinemaにて公開
『ただ夏の日の話』
脚本・監督:松岡芳佳
出演:深川麻衣、古舘寛治、高嶋香帆
『春』
脚本・監督:大森歩
出演:古川琴音、花王おさむ、加藤才紀子
『冬子の夏』
監督:金川慎一郎
出演:豊嶋花、長澤樹、関太(タイムマシーン3号)
©2023わたしと、私と、ワタシと