Netflix映画『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』の配信記念イベント“#ゾンフェス”が8月1日(火)に都内で行われ、赤楚衛二、白石麻衣、栁俊太郎、北村一輝、石田雄介監督が登壇した。
『今際の国のアリス』の麻生羽呂原作、高田康太郎作画で月刊サンデーGX(小学館)にて好評連載中の「ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~」を実写化。ブラック企業に勤める天道輝<アキラ>は連日の徹夜、上司のパワハラ、理不尽な仕事に憔悴し、「死んでいるように生きる」日々を過ごしていた。ある朝、街はゾンビで溢れ、見慣れた景色はすっかり荒廃していた。それを目にしたアキラから出たのは「もう、今日から会社に行かなくてもいいんじゃね!?」という歓喜の叫びだった。それから彼は「ゾンビになるまでにしたい100のこと」をリスト化し、ひとつずつ実現。誰もが持っている「やろうと思えばいつでもできるから、いつかやろう」と先延ばしにしているようなささやかな夢や目標を、ゾンビからの攻撃をかわしながら叶えていくアキラ。絶体絶命の状況の中で人生を謳歌する彼はやがて、仲間と共にさらに大きな夢を求めて旅立つ。
ゾンビ×パンデミック×ブラック企業という斬新な設定で描かれる本作だが、撮影では「コメディは意識しておらず、シチュエーションがコメディ。“ピー”ゾンビと“ピー”するときに“ピー”となるんですけど」とネタバレを回避しようとしながら物語を説明する赤楚に「分からない(笑)」と笑うキャスト陣。そんな中でも「シチュエーションがおもしろいだけで本人たちは一生懸命生きているので純粋な気持ちで演じさせていただきました」と振り返った。
続けて「ちゃんとやるところはまじめにやって、楽しむところは楽しんでいるのでポップになっているかなと思う。クスっと笑える部分もたくさん込められています」と本作の魅力を語る白石。栁も「おもしろい場面を撮っているという印象は全くなくて。外から見たら笑えるけど本人たちはゾンビから逃げることしか考えてなかった」と振り返った。
リアルなゾンビたちが登場する本作だが「ゾンビって存在するんだと思いました」と驚きを隠せない様子の赤楚は「意志を感じさせるものを排除することをやっていました」とゾンビたちについて語った。
一方で「(自身は)撮影が別なので。出来上がりを見たら、こんなに楽しいシーンをいっぱい撮ってたんだと(笑)青春だなと思いました」と語る北村だが「ゾンビはケガする恐れもあるからアクション部の人が入っていたりするんですけど速いんです。速すぎて逃げられない」と明かし、笑いを誘った。
そんな本作の原作については「斬新なのは主人公の仲間たちにとっては天国になる。だからこその世界の中に生きているように。リアリティを大事にしたいと思った」という石田監督は「なんでそのキャラクターがそういう鼓動に出るかの説得力はすり合わせました。一番大事にしていました」と明かした。
事前に寄せられた“最近解放されたいこと”に登壇者が回答。「暑さから解放されたい」という悩みに「暑い時は水族館に行ってください」と勧めた北村。「在宅勤務から解放してほしい」という悩みに「(自身が演じる)アキラは会社に行かなくていいとポジティブに過ごす。逆転の発想を踏まえて、お家を会社風にすればいい。会社のデスク風にして。家が会社」と答え、会場は笑いに包まれた。
最後に赤楚は「この作品は本当にたくさんの方々で一緒に作った作品です。やっとだなとうれしい気持ちです。見終わった後に前向きな気持ちになれる、勇気づけられる、エンタメの力はすごいんだなと感じました。この作品に携わっているみなさまと出会えてよかったと心から思える作品です。この夏は『ゾン100』で楽しんでいただきたいです」とメッセージを送った。
【写真・文/編集部】
Netflix映画『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』は2023年8月3日(木)よりNetflixで世界独占配信
監督:石田雄介
出演:赤楚衛二、白石麻衣、栁俊太郎、市川由衣、川﨑麻世、早見あかり、筧美和子、中田クルミ、ドロンズ石本、中村無何有、谷口翔太、佐戸井けん太、北村一輝
©麻生羽呂・高田康太郎・小学館/ROBOT