『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』のプレミア舞台挨拶が8月8日(火)にTOHOシネマズ新宿で行われ、神谷明、伊倉一恵、一龍斎春水、沢城みゆき、堀内賢雄、関智一、木村昴、山里亮太、こだま兼嗣総監督が登壇した。
1985年に北条司が『週刊少年ジャンプ』にて連載を開始した『シティーハンター』。原作の発行部数は全世界で5,000万部を超え、今なお世界中で絶大な人気を誇る。2019年公開の『劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>』は観客動員数100万人、興行収入15億円を超えるヒットを記録した。そして、『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』では、前作に続き現代の東京を舞台にそのストーリーは冴羽獠の過去、そしてパートナーであった槇村秀幸の死の核心に迫っていく。冴羽獠役の神谷明、槇村香役に伊倉一恵、野上冴子役に一龍斎春水、海坊主役に玄田哲章、美樹役に小山茉美といったお馴染みの声優陣が続投、そしてエンディングテーマは『Get Wild』。
前作から4年を経ての公開に「紆余曲折がありまして、もうダメかなと思うときもあったんですけどやっと完成しました。今日の晴れ舞台をホッとしています」と安堵の表情を浮かべるこだま総監督。神谷は「脚本を読ませていただいて素晴らしいと思いました。吹き込みの前に資料用のVTRをいただきまして、画を作っているみなさんの素晴らしい力を感じました」と振り返り、「資料用の映像に音楽も入っていた。それらがずっしりと肩に重くのしかかってきました。こういう作品は当たらなかったことがない。それに負けないように演技をしました」と自信を見せた。
これに頷く伊倉は「『GET WILD』を聞いている時の気持ちがいつもと違うなと」というと「分かります!」と共感している沢城。また、伊倉は「みなさんがどんな気持ちで『GET WILD』を聞くのか楽しみ」と語った。その沢城は「シナリオを読んだ段階で浮かれた気持ちが吹き飛ぶ。まずこの役をやりきることができるんだろうかということで気持ちがいっぱいでした」と振り返った。
関も「めちゃめちゃうれしかったです」と喜び、「やっと海原神が出てくる。すごいかっこいいんです。イメージ以上」と称賛した。一方で堀内は「先輩のいる収録現場、こういところで自分を知っている先輩と仕事をできて同じステージに立てるというのは素晴らしい、感無量です」と語った。
緊張した面持ちだった木村は「先輩たちの楽しい話をうかがっていたら、ほっこりしてきました。ほっこりというかもっこりと言いますか」と笑いを誘いつつ「まさか自分が入れたというのは光栄でした。個人的な感想ではありますが、関さんと2人で新キャラをやれた。ここのコンビは長いですから」と笑顔を見せ、関については「関さんが『シティーハンター』が好きなんだと伝わってきました。アフレコの時もすごく楽しそうでした」と語った。
また、神谷は「(前作から)約4年かかりました。ぜひ続いていって欲しいシリーズではあります」と今後への期待を寄せた。この言葉にこだま総監督は「最終章に突入したというのは、この先もあるというか、今回だけでは作りきれなかったということがありまして。これからが最終章の始まりであると認識しています。僕がやるかどうかは分からないですけど」と語った。
【写真・文/編集部】
『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』は2023年9月8日(金)より全国で公開
配給:アニプレックス
©北条司/コアミックス・「2023 劇場版シティーハンター」製作委員会