東京で“舞台”に思いを懸け活動する芸人を追いかけた、ナイツ・塙宣之が初監督するドキュメンタリー映画『漫才協会 THE MOVIE ~舞台の上の懲りない面々~』が2024年春に公開されることが決定した。
なぜ漫才師は「舞台」に立ち続けるのか?近年、M-1グランプリが年末の国民的行事になりつつあり、漫才に思いを懸ける芸人は過去から現在まで数多にいる。映画では、テレビ、YouTube、その他SNSなど変化が進んでいく中で、2023年6月に漫才協会7代目会長に就任し、協会の改革に取り組んでいく塙宣之監督が今もなお「舞台」に拘る芸人に焦点を当てる。
映画のタイトルにもある「漫才協会」とは漫才師の育成と広報を目的とする一般社団法人。1955年(昭和30年)に「漫才研究会」として設立し、2005年に文部科学省から許可を受け社団法人漫才協会に改称。旧名の「浅草フランス座」時代には、若かりし日のビートたけしがお笑いの修行を積んだことでも有名な、浅草フランス座演芸場東洋館(通称:東洋館)を根城とし、コアなお笑いファンを前に、芸人が日々切磋琢磨している。さらに2021年に漫才協会外部理事に就任した、高田文夫が本作でも全面協力した。
塙宣之 コメント
――映画公開決定に対して
去年から漫才協会の芸人、漫才協会じゃない東京の漫才師の⽅、結構すごい錚々たる⽅にインタビューさせていただいて、舞台にかける想いみたいのをずっと撮影していく中で、今年漫才協会の会長になって。⾮常にこのタイミングがちょうどよくて、漫才協会のPRができる映画が公開できて良かったなと思ってます。
――このタイトルに込めた想いは?
舞台ってなんかすごく不思議な魅⼒があって、みんな舞台に吸い寄せられてるというか、どんな人でも舞台に立つ、立ち続けるという。そこはなんか聖域なんですよね。本当は『サンクチュアリ』っていうタイトルにしたかったんですけど、ちょっと相撲のやつと被っちゃって。だから『漫才協会 THE MOVIE』に変えたんです。そういう意味では、WBCのドキュメンタリー映画とサンクチュアリを⾜して2で割ったような映画になってるんじゃないかなと思ってます。
――どんな⽅々に観ていただきたいですか?
漫才協会ってどういうとこなのか、イマイチ分からない人がいっぱいいらっしゃると思うんですけども、テレビに出ている人ばかりが芸人さんじゃないんですよね。舞台とかそういうところで日々もがいていらっしゃる。決してこの⽣活がテレビというか、お⾦の問題じゃないんですよ。⼼の問題なんですよね。そこに、こだわって。今回このドキュメンタリーを始めるにあたって、⼤変な事故に遭った師匠にも密着させていただいて、僕⾃⾝がすごく感動して。あ、こんな熱い人だったんだというか。そういうところも観ていただいて、元気になってもらいたい、活⼒にしてもらいたいと思います。
『漫才協会 THE MOVIE ~舞台の上の懲りない面々~』は2024年春に公開
監督:塙宣之(ナイツ)
配給:KADOKAWA