予測不能のクライムサスペンスエンタテインメント『BAD LANDS バッド・ランズ』の場面写真が解禁された。

第151回直木賞を受賞した「破門」や、「後妻業」などで人間を突き動かす欲望を描いてきた作家・黒川博行による重厚な傑作小説『勁草』を『検察側の罪人』や『関ケ原』など数々の話題作を手掛けてきた原田眞人監督が映画化。主演は、『ある男』で第46回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞した安藤サクラ。原田眞人監督作品は本作で初参加。壮大なファンタジーと日常感が話題となったテレビドラマ「ブラッシュアップライフ」で主演を務めた安藤が、本作では特殊詐欺を生業とする橋岡煉梨(ネリ)を怪演している。そして、安藤サクラ演じる主人公ネリの弟・矢代穣(ジョー)役には、『燃えよ剣』以来、2度目の原田眞人監督作品の参加となる山田涼介(Hey! Say! JUMP)。

安藤と山田が本作で演じるのは特殊詐欺を生業とし、社会の最底辺に生きる姉弟・ネリとジョー。金髪に黒いキャップ姿が印象的なネリは安藤が原田監督と話し合いながら作り上げたキャラクターだ。撮影現場での安藤は、本番前に独自の発声をして喉をほぐしたり、柔軟体操のように体を動かしたりしながら、コンディションを整えていたそうで、それを目にした原田監督は劇中のネリの言動として採用。安藤も「監督はその場で思いついたことをも味方につけて演出されるので、どんなハプニングや出会いがあっても楽しめるように、監督の発想に対応できるよう常に“漂っている”状態でいることを、一番大切にしていました」とコメントを残している。

一方、黒い革ジャンがトレードマークのジョーはネリの前では可愛げのある表情を見せるも、姉のいないところでは一転しサイコパス全開で狂気に満ちた表情を見せるのが魅力的なキャラクター。山田は「自称“サイコパス”なんですけど、ネリ姉といるときはどこか可愛い弟でありたいなという思いが、常に頭の中にあって。可愛いけど危ない人、みたいな。美しいものには毒があるじゃないですか(笑)脚本からジョーのバックグラウンドを想像したりもしましたね。漢字の読み書きが苦手なのに、数字にだけ異常に強いのは、小さい頃から悪さばかりしてきたからだろうなとか。そういうところは大切に演じようと思っていました」と演じるうえで意識した点を語る。「こんな安藤サクラと山田涼介は見たことない」と思わず口にしてしまうほどのキャラクターがスクリーンに映し出されており、上映時間143分スクリーンに釘付けになること間違いない。

『BAD LANDS バッド・ランズ』は2023年9月29日(金)より全国で公開
監督・脚本・プロデュース:原田眞人
出演:安藤サクラ、山田涼介
生瀬勝久、吉原光夫、大場泰正、淵上泰史、縄田カノン、前田航基
鴨鈴女、山村憲之介、田原靖子、山田蟲男、伊藤公一、福重友、齋賀正和、杉林健生、永島知洋
サリngROCK、天童よしみ/江口のりこ/宇崎竜童
配給:東映/ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
©2023『BAD LANDS』製作委員会