劇場アニメ映画『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』の特別映像が解禁された。
アメリカでキャラクターが誕生してから38年。コミック・ゲーム・TVアニメそして映画シリーズと様々なコンテンツを生み出してきた大人気シリーズ『ミュータント・タートルズ』より、“世界中で最も愛されるカメ”たち4人が、アメリカンコミックタッチの躍動感あふれる新たなビジュアルで登場する劇場アニメ。かねてより大のタートルズファンであることを公言していたセス・ローゲンが製作に参加し、監督は『ミッチェル家とマシンの反乱』で共同監督としてデビューを飾ったジェフ・ロウ。カメたちの声を務めるのは、ミケランジェロにシャモン・ブラウン・Jr、レオナルドにニコラス・カントゥ、ラファエロにブレイディ・ヌーン、ドナテロにマイカ・アビーとハリウッド新時代を担っていく新鋭たちを起用。セス・ローゲンもイノシシのビーバップ役で出演する。
今回、こだわり抜かれたスタイリッシュで心躍るアニメーションスタイルについて、プロデューサーのセス・ローゲンとジェフ・ロウ監督ほか製作陣がコメントした特別映像が解禁された。NYを影で牛耳っている最強のヴィラン、スーパーフライ(巨大なハエ)を、声優初挑戦にも関わらずオリジナリティに溢れ魅力的に演じたアイス・キューブは、自身の子供たちもタートルズのフィギュアやコミック、ベッドシーツを持っているくらい、タートルズが日常生活に当たり前に存在をしていたという。そんな長年親しんでいたタートルズが挑戦した新しいアニメーションについて「雰囲気が個性的で、新鮮な作品だ」と太鼓判を押す。
プロデューサーのセス・ローゲンが、タートルズの中に、すべてのルールを破り何もかも自分たちのやり方で行うリアルなティーンの精神を見出し、監督のジェフ・ロウと共にストーリーの方向性について、第一にティーンエイジャーらしさ、そして第二にタートルらしさを、重要な要素とすることを決定したという。この超個性的なアニメーションは一体どのようにして生まれたのか。ティーンに対して「楽しく、親近感があるタートルズをつくりたかった」というセス・ローゲンの想いはどのようにして実現されたのか。
「ティーンエイジャーを題材にした映画を、ティーンエイジャーが作ったように見せたらどうだろう?」ロウのアイディアは、大半のCG映画のように洗練されたものでなく、このストーリーのヒーローたちのように、雑然と、楽しく、予想不可能な映画を作りたいというものだった。「見た目も中身もティーンらしい、ティーンの絵」(プロデューサー、エヴァン・ゴールドバーグ)というのは「10代の頃授業に退屈してノートの端に描いた落書き」のイメージだという。CGの技術が進化し続けるアニメーションの制作現場においては驚きの、この時代に逆行するかのような常識破りのこのアイデアは、コンピューター・アニメーションとは全く違い、それを使ってアニメーションを生み出すのはとても難しく、誰もが気に入るスタイルに落ち着くまでに、膨大な努力と果てしない想像力、そして多くの失敗を要するという。ロウは、自分が不可能に近いことを求めていることを理解していたが、「ゆがんだ線にめちゃくちゃな遠近法線、線を繋げていびつな形にする」と語り、その精神を“ティーンエネルギー”と呼んだ。
クリエイターたちは、一見間違いのように見える線を残したり、線からはみ出して色を塗ったりと、さまざまな部分に“不完全さ”を施すため、CGアニメーションでは滅多にない仕事である手描きをしたという。特別映像では、いたずら書きの信号機を四方から眺めることができるコンセプトアートもお披露目され、その映像からもロウ監督と製作スタッフのクリエイティブにかける強いこだわりを、ひしひしと感じることができる。「見た事ないビジュアルを追い求めれば、観客は喜んでくれる」という、セス・ローゲンの思いを見事に叶えた、驚愕の手書き質感のアニメーションはまさに“ティーンエネルギー”に満ち溢れ、スクリーンの隅々まで目を凝らしたくなること必至だ。
特別映像
『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』は2023年9月22日(金)より公開
監督:ジェフ・ロウ
日本語吹替版キャスト:宮世琉弥、齊藤京子(日向坂46) and 佐藤二朗/土屋神葉、戸谷菊之介、榊原優希、堀内賢雄、朴璐美、草尾毅、木内秀信、落合弘治、中村悠一、竹内順子、沢城みゆき、梶裕貴
配給:東和ピクチャーズ
© 2023 PARAMOUNT PICTURES.TEENAGE MUTANT NINJA TURTLES IS A TRADEMARK OF VIACOM INTERNATIONAL INC.