『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』の“会いに来てくれてありがとう ~from茜~”舞台挨拶が9月16日(土)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、久間田琳加、酒井麻衣監督が登壇した。
無彩色で息苦しいこの世界。救い出してくれたのは、“私を嫌い”な君でした――。マスクが手放せない「優等生」の茜と、自由奔放で絵を描くことを愛する銀髪の青磁。しかし、彼らにはそれぞれ誰にも言えない過去と秘密があり―。原作は、多くのヒット小説を生み出してきた小説サイト「野いちご」で連載され、第1回野いちご大賞を受賞した、汐見夏衛「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」(スターツ出版刊)。W主演を務めるのは白岩瑠姫(JO1)と、久間田琳加。監督を務めるのは酒井麻衣。
9月1日(金)の本作の公開から2週間が経ち、SNSでも反響が寄せられているようで「うれしいコメントばかり。茜をまっすぐに演じられてよかったと思えるコメントが寄せられて」と笑顔の久間田。自身に重ねる観客もいるということで「私も自分と似ているなと(台本を)読んだ瞬間から感じたので。今の時代はそういう方が多いんじゃないかと思っていたのでそう受け取ってくださったのは、安心感にもなりました」と安堵の表情を浮かべた。
また、公開後には劇場にも足を運んでいるという久間田は「(入場者プレゼントの)第1弾と第2弾をもらっていて、奮発していい席に座って(笑)」と明かし、さらに「ここまで来たら全部集めたいので(笑)」と入場者プレゼント第3弾も狙っていることを明かした。
一方で酒井監督は「“『夜きみ』を見てから空を見るのが楽しみになった”とおっしゃっている方がいて」と寄せられたコメントに喜んでいる様子の一方で、自身の周囲には「映画仲間とかスタッフさんが多いので厳しい目で見られる方が多いんですけど、『思いがけず感動したよ』と嬉しい言葉があったのでよかった」と明かした。
劇中ではそれぞれが悩みを抱えている登場人物だが、自身については「人に相談していた。一人で抱えがちだけど誰かの意見を聞くようにしていた」と振り返る久間田だが、“相談することについては”「なかなかできないんです。一人で抱えてきつい瞬間が出ちゃう」と明かした。
さらに、映画の公式Instagramで募集した質問に2人が回答。撮影時の裏話を聞かれると「白岩(瑠姫)さんに関して物申したいことがありまして(笑)」という久間田は「朝焼けを狙うシーンの撮影で、深夜から朝にかけて撮影していて、仮眠をするためにホテルをとっていただいていたんです。そこに向かうまでの車の道中で白岩さんが『あのホテルってオバケ出るんだよ』とホラー話をいきなりしはじめて『もう戻ってこれないかもね』って(笑)ヤンチャな方だなと思った。起きれるか不安になりました。青磁そのままだなと」と笑いを誘った。さらにMCから「眠れましたか?」と聞かれると「眠れなかったです(笑)白岩さんはぐっすり眠れましたって」と明かした。
イベントの終盤では、久間田と酒井監督がお互いにサプライズでプレゼント。酒井監督から久間田には、劇中のキーアイテムとなるキャンディレイを首にかけ、手紙を披露。久間田から酒井監督には、本作の絵画監修を務めた美術家・朝霧レオによる酒井監督の肖像画が手渡され、感謝のメッセージが伝えられた。
最後に久間田は「劇場でこんな夢のような景色を見ることができてうれしく思います。胸がいっぱいの日々を過ごしています。感謝しか伝えられないんですけど、それくらいうれしいです。これからもいろいろな見方で『夜きみ』を見ていただけたらうれしいです」、酒井監督は「お客さんに届けるためにがんばってきたので、何回も救われてほしいと思いますし、広がったらいいなと思います。『夜きみ』を愛してくださってありがとうございます。これからもよろしくお願いします」とメッセージを送った。
【写真・文/編集部】
『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』は全国で公開中
監督:酒井麻衣
出演:白岩瑠姫(JO1)、久間田琳加
箭内夢菜、吉田ウーロン太、今井隆文/上杉柊平、鶴田真由
配給:アスミック・エース
© 2023『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』製作委員会