『マイホームヒーロー』の制作発表イベントが10月17日(火)に都内で行われ、佐々木蔵之介、高橋恭平(なにわ男子)、齋藤飛鳥、木村多江が登壇した。

2017年より「ヤングマガジン」で連載が開始され、累計330万部を突破、4月にはTVアニメ化もされ、現在も大人気連載中の『マイホームヒーロー』。愛する家族とただ平穏に暮らすことだけが生きがいだった、ごく普通のお父さん・鳥栖哲雄(佐々木蔵之介)はある日、娘の彼氏を殺して〈殺人犯〉になってしまう。一線を越えてしまった哲雄を待ち受けるのは、冷徹で残忍な“闇社会の半グレ組織”だった―。娘を守るために、殺人犯になった父。夫の秘密を守り、支える妻・歌仙(木村多江)。そして、何も知らない娘・零花(演・齋藤飛鳥)。推理小説オタクの“ただのおじさん”は家族を守るために間島恭一(高橋恭平)ら犯罪組織との命を懸けた絶対に負けられない闘いに挑む―。鳥栖哲雄は“家族のヒーロー”か、それとも“ただの犯罪者”か…。サラリーマンVS半グレ組織。次々に巻き起こる日常ではありえない常軌を逸した展開に…お父さん、毎週大ピンチ!?1秒たりとも目が離せないノンストップファミリーサスペンスがこの秋ドラマ化、さらに来春には映画化も決定している。

割れんばかりの拍手と大歓声に包まれた会場にキャスト陣が登場。「すごくドキドキしていたんですけど歓迎を受けてうれしく思います」と挨拶した佐々木は「初めてです、こんなノリで歓迎してくださったのは」と照れ笑いを浮かべた。

自身の役柄について「ギャップにやられまして。彼は淡々と遺体処理を料理のレシピのようにこなしていく。リアリティもありながら面白みもあるキャラクターを演じさせていただくことがこんなに光栄なことはない」という佐々木。高橋は「初めての役柄で、ずっとやりたかったような役柄でもあったので楽しみながら、初めてのことをいっぱい経験しながら、僕としても挑戦になるのかなという役柄で勉強になりました」と振り返った。

齋藤は「この作品が大好きなスタッフさんが周りにいて、お話をいただいたときに『絶対に受けたほうがいいよ』と言ってくださった」と明かした。「原作があるものはみなさんのイメージがあるので壊しちゃいけない」という木村は「漫画見てると似てない?いけるんじゃない?と思った」と笑いを誘った。

「9割ピンチなんです。常に頭フル回転で、身体も動かしながらという現場が続いていて」という佐々木は「隣にいる人に殴られたり蹴られたりしながら、血だらけになりながら撮影をしていました」と笑いつつ、撮影が終わる時には「この役が離れていってしまうのかというくらい愛着のある役でした」と語った。

犯罪集団のリーダー格を演じた髙橋は「かしこい部分だったり、“キレるぞ”という感じだったりとか。歳的には最年少だったので、どうやって半グレの貫録を出せるのかとか、底知れぬ怖さを出せるか」と役作りを語った。

佐々木と木村の娘役を演じた齋藤は「蔵之介さんと多江さんが、本当にハマり役なんだろうなと容易に想像がつきすぎて。お二方なら引っ張ってくれそうだと思って安心して現場に入れました」という。その齋藤は、自身のシーンについて「ほっこりするシーンばかり」といい、「蔵之介さんも多江さんも、おしゃべりをたくさんしてくださったり、ホッと一息ついてくれたらいいなと」と振り返った。

また、「アクションが初めてでして、結構楽しかったです。難しいのもあったんですけど」という髙橋は「ダンスを変に入っているからこそ、アクションでなんかを奪ったり、クルっと回転するときがターンみたいな回転しちゃう。クセを取るのに時間がかかりました」と明かした。さらに「拳銃を使うところでダンスターンが出ちゃって、そこ直そうかって」と撮影を振り返った。さらに佐々木は、高橋について「音が大きいから耳栓してくださいっていったら、『耳栓入らないんです』って。一番おもしろかったよ」と振り返ると、「僕の耳の形が受け付けてくれない」といい、“耳栓待ち”があったというエピソードを披露した。

作品のタイトルにちなんで“自身のヒーロー”について聞かれると、「これからぶどうのシーズン。僕はぶどうを食べるのが早いヒーローらしいんです。相当早いみたいなんです」という。「パッキングヒーローです」という齋藤は「旅行もそうだし、きれいに入れるのが好きで。冷蔵庫とか冷凍庫とか、パズルみたいにきれいに入れられます」というと会場からは拍手が起きた。また、スーツケースに詰めるのが得意だという話題になると、齋藤がこれに佐々木は「ガタガタ」、高橋も「無理です」と笑いを誘った。

また、「(小さいころに)飛び蹴りが得意だったんです。飛び蹴りヒーローです」という木村は「ジャンプ力もすごいあった。素晴らしい高さと強さを誇っています」と明かした。高橋は「電柱ヒーローです。夜道を歩いていてめっちゃ眠くて歩きながら寝てたんです。パッと目の前に電柱が出てきて、すぐさま反射神経で交わしたというヒーローでした」と答えた。

イベントの終盤では、映画の公開日が3月8日(金)に決定したことが佐々木から発表された。映画について佐々木は「全10話まであります。その続きが映画になります。いつかすべてを許される日が来るだろうかとずっと思い続けているんです。映画の大きなテーマの一つです」とアピールし、「最高の原作を最高の形で映像化したいと思ってみんな知恵を絞って撮影してきました。年をまたいで3月に答えを彼が出そうとしています。このまま来年3月まで応援して、見守ってください」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

ドラマイズム『マイホームヒーロー』は2023年10月24日(火)よりMBS/TBS系列28局で全国放送
◆MBS 10月24日(火)1・2話放送 毎週火曜24:59~
◆TBS 10月24日(火)1・2話放送 毎週火曜25:28~
◆CBC 10月30日(月)1話放送 毎週月曜24:59~
◆HBC 10月30日(月)1・2話放送 毎週月曜25:29~(※初回は24:59~)
◆RKB 11月6日(月)1話放送 毎週月曜25:55~

監督:青山貴洋、棚澤孝義、山本大輔、森裕史
出演:佐々木蔵之介
高橋恭平(なにわ男子)、齋藤飛鳥、淵上泰史、内藤秀一郎
音尾琢真/吉田栄作(特別出演)、木村多江

『映画 マイホームヒーロー』は2024年3月8日(金)より全国で公開
配給: ワーナー・ブラザース映画

©山川直輝・朝基まさし/講談社/ドラマ「マイホームヒーロー」製作委員会・MBS