加藤シゲアキの書き下ろし長編小説『なれのはて』の発売前重版が決定した。
1万字のプロットから始まり、構成をじっくり練り上げ、原稿に向きあった期間は約3年。原稿用紙740枚超の大作となった加藤シゲアキ書き下ろし長編小説『なれのはて』。舞台は、東京、秋田、新潟。そして時代も令和から、戦前戦後の昭和、そして大正までを描く。
物語のきっかけになるのは、終戦前夜に起きた日本最後の空襲といわれる、秋田・土崎空襲。これは秋田にルーツのある著者が温め続けてきたテーマ。いつの時代も悲劇と後悔は背中合わせ。やるせない人間の業(ごう)と向きあいつつ、一方で力強く生き抜こうとする人びとの姿を、一枚の絵のミステリを通じて描く。芸術の痛みも、社会の問題も、時代の残酷さも、家族の愛も、あらゆるものが詰め込まれた物語の「なれのはて」。いまの「加藤シゲアキのすべて」をエンターテインメント小説として昇華させた書き下ろし巨編。
「小説現代10月号」での全編掲載、ロングインタビューや秋田ロケレポートなども大好評の『なれのはて』。作家・加藤シゲアキ第二章の幕開けにふさわしいスケールの作品だと絶賛の声が多数届いている。これらの賞賛の声に押され、発売前にもかかわらず全国から多くの注文をいただいたため、2刷目が決定した。異例の予約数に、書店、読者の期待の声があらわれている。さらに、各地での書店様のウィンドウ、看板などの宣伝展開も随時開始。そして『オルタネート』に引き続き、PERIMETRONのOSRIN氏制作によるオフィシャルプロモーションムービーの制作も決定。『なれのはて』の世界観を多様に解釈した、スケールの大きなアニメーションムービーになる予定。
「加藤シゲアキという作家の果てしない才能にこの業界の未来を預けてみたくなった」(有隣堂藤沢本町トレアージュ白旗店/小出美都子さん)
「誰にも何も言わせないすごい作品を大切に売っていきたい」(ジュンク堂書店滋賀草津店/山中真理さん)
「最後の一文まで読んだときには、加藤シゲアキという作家に出会えたことに感動を覚えた」(うさぎや栃木城内店/若山尚美さん)
「ラスト、涙が溢れ出ました。 なんて美しい。加藤シゲアキ、最高傑作。 これは凄まじい1冊です」(文真堂書店ビバモール本庄店山本智子さん)
「『なれのはて』にあるものは絶望だけではない。そう前を向かせてくれる一冊。作家加藤シゲアキ氏にありがとうと言いたい。(ジュンク堂書店秋田店/今野圭一さん)
また、加藤の新しいビジュアルポスターが公開された。この肖像を利用したポスターは、石油を想起させるレインボー箔の加工を施し、豪華仕様となっている。ポスターは10月25日の発売日前後の展開予定で、地域によって異なる。
『なれのはて』
著者名:加藤シゲアキ
発⾏:講談社
発売⽇:2023年10⽉25⽇(⽔)
判型:四六判ワイド上製
定価:2,145円(税込)