ギャスパー・ノエ監督が「病」と「死」をテーマに自身の経験を経て新たな世界を作り上げた最新作『VORTEX ヴォルテックス』の場面写真が一挙解禁され、併せてギャスパー・ノエ監督の来日が決定した。
本作は、人はどう死んでいくのか?誰もが目をそむけたくなる現実を、真正面から冷徹なまでにまざまざと描いたギャスパー・ノエ監督の新境地にして最高傑作。主演は、80歳にして初主演を果たしたホラー映画の帝王ダリオ・アルジェントと、『ママと娼婦』の娼婦役で鮮烈な映画デビューを飾り伝説的な女優となったフランソワーズ・ルブラン。演技とは思えないふたりの奇跡の名演に目を奪われずにはいられない。スプリットスクリーンの画面分割によって、老夫婦の日常が2つの視点から同時進行で映し出されていく。心通わぬ家族、不測の出来事、やがて訪れる死。我々は、暴力なき恐怖の渦に吸い込まれ、“死ぬまで”を追体験する。
主演にホラーの巨匠ダリオ・アルジェントを迎えた、鬼才ギャスパー・ノエ監督の新境地にして最高傑作『VORTEX ヴォルテックス』は、認知症を患う妻(フランソワーズ・ルブラン)と、心臓病を抱え余命短い夫(ダリオ・アルジェント)、老夫婦ふたりの死に様を2画面分割映像(スプリットスクリーン)で2つの視点から同時進行で映し出していく。
今回、そんな本作の特徴を現わす場面写真が一挙解禁された。バルコニーで乾杯をする在りし日の仲睦まじい老夫婦や、抱き合う2人の場面写真…そこから一転、妻の認知症が進行していき、夫との意思疎通が徐々に難しくなっていくことを暗示させる【老夫婦の心の隔たり】を表した場面や、息子(アレックス・ルッツ)と孫を交えての団欒な雰囲気…ではなさそうな光景など、ジワジワと迫りくる不穏を感じさせるようなシチュエーションの数々が2画面分割シーンで映し出される。すれ違う夫婦仲、助けを求めることの難しい家族関係、そして徐々に漂い始める死の匂い…果たして、この先に待ち受けるどんなホラー映画よりも末恐ろしい老夫婦の死に様とは―。
また、ギャスパー・ノエ監督が、『CLIMAX クライマックス』(2019)以来となる約4年ぶりに来日することが決定した。11月14日(火)にヒューマントラストシネマ渋谷で開催される先行プレミア上映の舞台挨拶に登壇予定。
『VORTEX ヴォルテックス』は2023年12月8日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で公開
監督・脚本:ギャスパー・ノエ
出演:ダリオ・アルジェント、フランソワーズ・ルブラン、アレックス・ルッツ
配給:シンカ
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