『おまえの罪を自白しろ』の公開御礼舞台挨拶が11月5日(日)に新宿ピカデリーで行われ、中島健人、水田伸生監督が登壇した。

江戸川乱歩賞をはじめ、数々の賞を受賞する社会派ミステリーのヒットメーカー・真保裕一の同名小説を、映画『舞妓Haaaan!!!』(07)をはじめ、ドラマ「Mother」(10/NTV)「Woman」(13/NTV)など多くのヒット作を生み出してきた水田伸生監督が映画化。疑惑を抱える国会議員・宇田清治郎(堤真一)の、幼い孫娘が誘拐された。犯人からの要求は身代金ではなく、「明日午後5時までに記者会見を開き、おまえの罪を自白しろ」という脅迫だった。清治郎の息子で議員秘書を務める宇田晄司(中島健人)は、家族の命を救うため、前代未聞の大事件に挑む。

10月20日に公開された本作だが「かけがえのない作品になったと思っています」と振り返る中島は「水田監督に『この映画に華を添えてくれ』とお言葉をいただき、晄司としてしっかりと存在感を示せたと思います。主役として日本映画の扉を開けたと思っています。俳優として貴重な財産になった」と語った。

イベントでは、「『おま罪』総選挙2023」と題して、観客が投票したベストシーンを発表。はじめに10位~4位には既に花がつけられており、「壁ドンはトップ3に入っていないんだ!うそだろ?相当気合入っていたのに」と驚きを隠せない様子の中島。このシーンについて水田監督は「健人くんには詳しく説明しなかった。なのにイメージしたとおりに動いてくれた」と明かし、「衝撃が薄くなるのでリハーサルをほとんどしなかった」という水田監督は「なんで分かるの?」と問いかけると、中島は「そうですね、天才…(笑)監督によく天才と言っていただけるので『天才なのかな』って日頃思い始めたので(笑)」と笑った。これに水田監督は「努力する天才なんです」と称賛すると、開場は大きな拍手に包まれた。

発表になると、スタッフから紙を手渡され「『And the Oscar goes to…』って言いそうですね」とアカデミー賞の発表時のセリフを英語で披露し、会場を沸かせた。2位に選ばれた「初の国会質問」のシーンについて、中島は「結構あの日緊張していました」と振り返り、「ベテランが多い中、若造が一人立つのは緊張感があった」と明かした。さらに、1位となった自身が演じる晄司と、角野卓造が演じる木美塚幹事長のシーンについては「人が自分の中で自らターニングポイントを作る。新た道筋を力強く歩んで、走っていく。晄司の力強さに影響を受けた」と語った。

最後に中島は「作品に対する熱がしっかりと受け止めていただける場所にプロモーション期間の中で出会えることができました。水田監督との出会いはとても大きいです。自分自身が表現したいことに迷わず邁進していく、そういう人生を晄司のように選択していけたらいいなと思っています」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

『おまえの罪を自白しろ』は全国で公開中
監督:水田伸生
出演:中島健人、堤真一
池田エライザ、山崎育三郎、中島歩、美波
浅利陽介、三浦誠己、矢柴俊博、柏原収史、中村歌昇、佐藤恋和、アキラ100%、山崎一
尾美としのり、池田成志、橋本じゅん、春海四方、小林勝也、菅原大吉、升毅、平泉成
尾野真千子、金田明夫、角野卓造
配給:松竹
©2023「おまえの罪を自白しろ」製作委員会