『法廷遊戯』大ヒット御礼舞台挨拶 永瀬廉、杉咲花に「あの時のどら焼きがなかったら」と感謝

『法廷遊戯』の大ヒット御礼舞台挨拶が11月24日（金）に丸の内TOEIで行われ、永瀬廉（King & Prince）、杉咲花、北村匠海、深川栄洋監督が登壇した。

原作者・五⼗嵐律⼈が現役司法修習生時代に刊行した本格法廷ミステリー小説「法廷遊戯」を映画化した本作。ロースクールに通い、法曹の道を目指す主人公の「セイギ」こと久我清義役に、俳優としても活躍の幅を広げる永瀬廉（King & Prince）、セイギの幼馴染で同じく法律を学ぶ織本美鈴役に杉咲花、「無辜（むこ）ゲーム」と呼ばれる模擬裁判を司る天才・結城馨役に北村匠海ら実力派俳優を迎えた。監督を深川栄洋、脚本を松⽥沙也が手掛ける。裁判ゲームで実際に起こった殺人事件をきっかけに、3人の仮面の裏に隠された真実が暴かれていく。二転三転、四転五転する新たな事実、そして最も神聖な場のひとつである“法廷”で待つ、常識を覆す驚愕の結末は…。ノンストップ・トライアングル・ミステリーが今、開廷する。

冒頭では「King & Prince 永瀬廉です」と挨拶した永瀬、北村は「北村匠海です。DISH//です」と、永瀬を意識した挨拶を行い笑いを誘った。公開から2週間が経ち、多くの反響が寄せられており、特に“感情が揺さぶられた”などの感想には「やっている中で揺れることの連続だったので、気持ちの揺れを感じてもらえる作品になったら僕らからしてもうれしいし、ありがたい」という永瀬。杉咲も「見てくださる方によって受け取り方が全然違って、それだけ答えのある映画に携われたことがうれしい」と喜んだ。

一方で、周囲からの反響については「あまり友達がいない」という深川監督に、永瀬が「僕らは友達じゃないんですか？」と質問すると深川監督が「友達ではないです」と即答し、笑いを誘った。

年末が迫る中で「今年やり残したこと」を“宣誓”してから答えるというコーナーでは、「宣誓！今年中に監督と友達になります。そして鍋パします」という永瀬。これに深川監督が「時々、（永瀬の）先輩の櫻井（翔）くんと鍋パをするんです。その時、すっぽんを一緒に食べる」と明かし「よかったら3人で」と誘うと、永瀬は「やったー！お邪魔します」と笑顔を見せた。そんな中で「僕は監督とお酒飲んだことある」と明かす北村に、永瀬は「追いつかないと、今年中に」とコメントした。

さらにイベントでは、事前にSNSで募集した質問に登壇者が回答。「ほんとうに大変だったシーンは？」という質問に、「洞窟です」と即答した永瀬は「寒かったし昼夜分からないし、どこに行っても同じ風景。心身ともに大変でした」と答えた。電車内での撮影を挙げた杉咲には、永瀬も「電車の時間も決まっていたからその時間内で撮らなきゃいけないというプレッシャーも」と共感していた。

続く北村は、劇中での演技で「地面が冷たかった」と振り返ると、永瀬は「冷たくないさ洞窟の床も」と、本作の主題歌『愛し生きること』を替え歌でアカペラで披露し、会場を沸かせた。

続いて、“法律を作りたいほど譲れないもの”という質問には、「私服でベッドを上がる。私服でベッドに乗られるの嫌じゃない？」という永瀬だが、「全然嫌じゃないな」という北村、杉咲も「うん…」といまいち共感を得られていない様子。これに北村は、永瀬が自宅に訪れたときのことを振り返り、「ソファに座るのさえ、僕に許可を取っていました」と明かした。

“いまだから言える共演者の不思議な一面”という質問には「感謝していることがある」という永瀬は、撮影中の出来事で「お昼を逃していて、『お腹空いた』って言ったら花ちゃんが袋からどら焼きを出してくれて。しかも花ちゃんの大好物で遠くまで行って買うどら焼き、1個しかないんですよ。あの時のどら焼きがなかったら今ここに立ってないから。マジで感謝。ドラえもんに見えた。救世主でした」と明かした。これに杉咲は「おいしいものなので知ってもらえてよかったという気持ちでした」と笑顔を見せた。

さらに北村は「3人が同じ控室にいて、お腹空いてきたなという時間がやってきたときに、杉咲さんがマネージャーとぼそぼそって話したらたこ焼きが出てきた。あのたこ焼きがなかったら僕ここに立ってない。生きれてなかった」と明かし、会場は笑いに包まれた。

その杉咲は「現場の近くにおいしい餃子屋さんが集結していて、スタイリストさんとかみんなで行ったんです。たまたま永瀬さんもそこに現れて、私たちが食べきれなくて『いります？』って聞いたら全部食べてくれた」と振り返った。さらに「匠海さんは毎日コーヒーとかを差し入れしてくれました」と明かすと、永瀬は「俺受け取ってばっかりだわ」と恐縮している様子で「知らない間に支え合ってたな」と笑いを誘った。

“この冬楽しみにしていること”という質問には「いま、スキーに行くとを決めました」という永瀬に、北村は「一緒に行きましょうよ、スキー。僕8年くらいやってました」と明かし、永瀬は「5歩くらい先にいってる。1歩どころじゃない」と笑った。

【写真・文／編集部】