日本映画製作者協会が、今年度公開作品の中から将来性のある新人監督を選出する「新藤兼人賞」の金賞・銀賞の受賞者が決定した。

日本映画製作者協会が、今年度公開作品の中から将来性のある新人監督を選出し、金賞・銀賞を贈る「新藤兼人賞」。2023年度は、200作品が選考対象となり、最終選考監督10人(10作品)を発表、その中より、金賞、銀賞の受賞者が決定した。併せてプロデューサー賞の受賞者も決定した。なお、第28回授賞式は12月8日(金)13時より如水会館スターホールにて開催される予定。

【金賞】小辻陽平監督『曖昧な楽園』


【銀賞】佐近圭太郎監督『わたしの見ている世界が全て』

【プロデューサー賞】角川歴彦『月』

「新藤兼人賞」は、日本映画の独立プロ52社によって組織される日本映画製作者協会に所属する現役プロデューサーがその年度で最も優れた新人監督を選びます。完成度や将来性のみならず、「この監督と組んで仕事をしてみたい」「この監督に映画を作らせてみたい」というプロデューサーの観点を含む日本で唯一の新人監督賞。本年28年目を迎える本賞は「新人監督たちを発掘、評価し、今後の日本映画界を背負ってゆく人材を育てたい」というプロデューサーたちの思いから1996年に「最優秀新人監督賞」として始まり、2000年より日本のインディペンデント映画の先駆者である新藤兼人監督の名前を冠した現在の名称となった。受賞者には、正賞の新藤兼人監督デザインのオリジナルトロフィーと、副賞として金賞には賞金50万円並びにUDCast賞、銀賞には賞金25万円が贈呈される。

プロデューサー賞は、“優秀な作品の完成に貢献を果たしたプロデューサーや企画者”の功績を称えることで映画製作者への刺激を与え、日本映画界の活性化に繋げたいという願いから2005年に創設され、19回目を迎える。受賞者には正賞のクリスタルトロフィーと、副賞として賞金50万円が贈呈される。

『曖昧な楽園』
©曖昧な楽園製作委員会

『わたしの見ている世界が全て』
©2022 Tokyo New Cinema

『月』
© 2023『月』製作委員会