第15回TAMA映画賞授賞式が11月25日(土)にパルテノン多摩 大ホールで行われ、最優秀新進男優賞を受賞した奥平大兼が登壇した。
第15回TAMA映画賞は、2022年10月から2023年9月に一般劇場で公開される作品及び監督・キャスト・スタッフを対象に、市民ボランティアの実行委員が選考し、「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる<いきのいい>作品・監督・俳優」を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰する。
本年度最も飛躍した男優もしくは顕著な活躍をした新人男優を表彰する「最優秀新進男優賞」を受賞したのは、目黒蓮(『わたしの幸せな結婚』『月の満ち欠け』)、奥平大兼(『君は放課後インソムニア』『ヴィレッジ』『あつい胸さわぎ』『映画 ネメシス 黄金螺旋の謎』)。
奥平は「栄誉ある賞をいただけて感謝の気持ちでいっぱいです」と挨拶。『君は放課後インソムニア』で演じた丸太について「漫画の雰囲気が素晴らしい作品だと印象があって、その雰囲気を実写で出せればいいと意識した」と振り返り、その中で共演した森七菜について「空気を出すために、キャストのみんなに温かい雰囲気をくれました。自然な雰囲気を出すために、とてもナチュラルなお芝居を出してくれて、森さんお芝居を受けて僕もナチュラルにお芝居をすることができた」と感謝した。七尾市での撮影は「原作で描かれている街並みがそのままで本当に綺麗な場所だという印象」と語り、「自然の力はそのまま現れていたと映画を見て感じた」という。
今後、“自分と似ていない性格をやってみたい”と語っている奥平だが「自分自身でどういう性格か分かっていないんですけど、いろいろな役をやっていくにつれて気持ちが分かっていくので、それが積み重なって自分の性格になっているのかなと最近思うようになって」といい、「感じたことがないことや、感じるには難しい役にチャレンジするのもおもしろいかなと思いました」と語った。この1年で演じた役の中では、『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』で演じた星崎透が「僕の考え方や性格が近いのかなと思っていて。そのおかげでお芝居をしている最中も自分のことを語っている感覚になって。お芝居をしている感覚がいい意味でない」と明かした。
今後については「今しかできないお芝居を大切にするべきだと思うようになりまして、若い力を借りて表現していきたいです。映画を通して、お芝居を通して見ていただく方に何かを伝える楽しさだったり、やりがいを感じることが多くて。今後も引き続きみなさまに何かを伝えられる役者になれれば」と意気込みを語った。
【写真・文/編集部】