東京タワーのイルミネーション「TOKYO TOWER Winter Fantasy RETROSPECTIVE ILLUMINATION 2023」点灯式が12月3日(日)に行われ、『サイレントラブ』に出演する山田涼介と浜辺美波が登壇した。
主人公の青年・蒼が心惹かれたのは、目が不自由になり夢が途絶えかけている音大生の美夏。ある出来事をきっかけに声を発することをやめた蒼は、美夏とのかけがえのない時間を過ごしていくが―。蒼と美夏が、静かに思いを紡いでいく、この冬一番切ないラブストーリー。主人公・蒼役にはラブストーリー映画初主演となる山田涼介。不慮の事故で目が不自由になり、絶望の中でもがくピアニスト志望の音大生・美夏役には浜辺美波。音楽は久石譲が担当し、優しくもどこか切ない音色が二人の物語に花を添える。
山田と浜辺がボタンを押すと、東京タワーの正面に設置された高さ約10mの“リトル東京タワー”と、その周りにあるモミの木についた総数41,000個のLEDが点灯。煌びやかな光の世界に囲まれた山田と浜辺からは笑顔が溢れ、「すごいですね。イルミネーションが好きなので点灯式に参加できたことをすごくうれしく思っています」と笑顔の山田、浜辺も「ミニチュアの東京タワーがかわいらしくてキラキラしているのが華やかでいい思い出になるだろうなと」と笑顔を見せた。
クリスマスについては「お仕事をさせていただくことが多いんですけど、毎年メンバーとクリスマスプレゼント交換をしているので。10年くらい毎年やっているので多分今年もやるんじゃないかな」というと、興味津々の様子の浜辺。去年もらったものについては「キャンプ用チェアをいただきました」と明かした。また、浜辺も「お仕事をしているか、病院系が予約空いているので行っていた」と振り返った。
「幼いころから活躍されている方なので、視聴者の方と同じくらいの、『浜辺美波だ』みたいな感じ(笑)」と笑う山田だが、撮影やプロモーションを通じて「元気な方だという印象に変わった」と明かした。浜辺は「映画の現場になるとキラキラを消されるのですごい。どこにいるか分からないくらいオーラを消されるのでプロだなと」と語った。一方でイベントでは「イルミネーションに負けないくらいの輝き」と話す浜辺に、山田は照れ笑いを浮かべた。
声を発さないという役どころに「難しさを感じながらやっていたんですけど役者冥利に尽きると言いますか。セリフがないお芝居は人生で初めてだったので不安はありましたが、浜辺さんがいてくださりましたし、監督からも任せてくれるシーンが多かった」と語った山田。一方で目が不自由なピアニスト志望の大学生という役どころに「ピアノに触れたことがなかったので、練習を重ねないといけないと思った」という浜辺だが、同じくピアノの演奏シーンがある野村周平とは互いに練習を重ねることで「お互い切磋琢磨しながら、負けないぞという気持ちと共にがんばろうというのがあって、ハードルを越えられたのは野村さんのおかげ」と振り返った。
そんな本作については「人の心の中にある影の部分だったり、人生をもがいている青年と女性の物語なので、激しさも感じられると思う」という山田は「寒い時期に人の温もりを感じていただけたら」という。浜辺は「心がフラットな状態で来てもメッセージ性がある映画」と勧めた。
音楽を久石譲、主題歌をMrs. GREEN APPLEが担当しているが「きれいな画にきれいな音楽を、劇場でご覧になっていただけたら」と音楽面での見どころを挙げた。最後に浜辺は「いろいろな関係性の方と観に来ていただいて、その帰りに夜道を歩くとさらに思い出になるんじゃないかなと、冬にピッタリの映画です」、山田は「静けさの中に激しさを感じる映画だと思います。人は誰もが一人では生きていけない、支え合っていくものだと感じられる映画です」とメッセージを送った。
【写真・文/編集部】
【サブ画像(ギャラリー)】
『サイレントラブ』は2024年1月26日(金)より全国で公開
原案・脚本・監督:内田英治
出演:山田涼介、浜辺美波
野村周平/吉村界人、SWAY、中島歩、円井わん
辰巳琢郎/古田新太
配給:ギャガ
©2024「サイレントラブ」製作委員会