ドキュメンタリー映画『カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし~』の本予告編が解禁され、併せて宮﨑あおいのナレーション収録現場映像とオフィシャルレポートが到着した。
本作は、「魔女の宅急便」の作者として知られる児童文学作家・角野栄子の日常に4年にわたって密着したドキュメンタリー。鎌倉の自宅では自分で選んだ「いちご色」の壁や本棚に囲まれ、カラフルなファッションと個性的な眼鏡がトレードマーク。一方、5歳で母を亡くし戦争を経験。結婚後24歳でブラジルに渡り、34歳で作家デビューするなど、波乱万丈な人生を歩みながら、持ち前の冒険心と好奇心で幾多の苦難を乗り越えてきた。“想像力こそ、人間が持つ一番の魔法”と語る角野栄子とはどういう人物なのか?88歳のキュートな“魔女”が、老いや衰えさえも逆手にとって今もなお、夢いっぱいな物語を生み出す秘訣とは―。2020年から2022年にかけてNHK Eテレにて全10回にわたり放送された「カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし」をもとに新たに撮影して再編集。語りは宮﨑あおいが担当。
今回解禁された予告編では、国際アンデルセン賞の授賞式で表彰され拍手を受ける角野栄子さんの姿を皮切りに、そんな晴れの日にも引けを取らない鮮やかな日常を送る角野さんのお茶目な笑顔が次々と映し出される。後半は新刊が書店に並ぶ様子や直筆のアイディアイラストなどが登場し、角野さんの仕事面にフォーカス。「一生 “書くこと”は続けていこうと。それが“魔法”だって思う。だから、誰にでも魔法が1つだけある」という言葉からは、角野さんの底知れぬ活力を感じさせます。終盤には恩人であるルイジンニョと62年ぶりの再会を果たす一幕など、思わず胸が熱くなる場面も。作家・角野栄子にますます注目したくなる映像に仕上がっている。
予告編
アフレコブースに入り、静かにモニターの前に座った宮﨑。慣れた手つきでヘッドホンを装着し、カフボックスの位置を調整して準備は万端。「準備はいかがですか?」との音響監督の声に宮﨑さんが笑顔で「OKです!」と答え、ナレーション収録がスタート。最初に画面に映し出されたのは、角野がカウンターの向こう側から「ばあ!」と顔を出すシーン。モニターに映る角野の無邪気な姿に、宮﨑の頬が緩む。ゆっくりと寄り添うように語りをしていく宮﨑。けん玉で遊んだり、ギャグっぽいネーミングの得意料理を披露したり、よく食べ、よく笑う角野の様子を見守りながら、その魅力を伝えていく。
場面が変わり、角野が物語の生み出し方やアイデアの源について語るインタビューシーンでは、宮﨑は少し声を引き締め、角野の思いに説得力を高めた語りに。また、宮﨑が大好きなシーンのひとつ、海で波に足を浸す角野が「うわー。大好き!」と少女のようにはしゃぐ姿が画面いっぱいに広がると、宮﨑さんの表情は一段と明るくなり、アフレコブースも幸せいっぱいの空間に。アフレコ本番前に行われた数シーンのナレーション収録では、修正などはほとんどなし。アフレコブースには「OKです!」「完璧です!」の声が響き渡り、角野の楽しい映像と、宮﨑の優しい笑顔と声に包まれた幸せな空間、順調に収録が進んだ。
宮﨑あおい アフレコ後インタビュー
――映画版のナレーションを担当された感想をお聞かせください。
映画版では立ち位置や目線が(レギュラー放送とは)少し違う語りになっています。私自身も新鮮な気持ちで参加させていただきました。
――一足早くご覧になった映画はいかがでしたか?
海に遊びに行った角野さんが波打ち際で足にパシャって水が当たった時に「大好き!」とおっしゃるシーンがあります。私が大好きなシーンのひとつだったので、映画版に入っていたことがとても嬉しかったです。ルイジンニョさん(デビュー作の『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』のモデルで角野さんがラジルに住んでいた頃の恩人)とのお話もまた映画で観ることができたので、レギュラー放送を観ていらっしゃった方も再会を楽しめますし、新たな角野さんの魅力がギュギュギュと詰まった映画になっていると思いました。
――映画を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。
角野栄子さんは本当にチャーミングで、映像の中から幸せが溢れ出てくるようなすごく素敵なパワーを持っている方だと思います。映画をご覧になる方にもハッピーな雰囲気や空気感がきっと伝わると思うので、劇場でお楽しみいただけると嬉しいです。
『カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし~』は2024月1月26日(金)より角川シネマ有楽町ほか全国で公開
監督:宮川麻里奈
語り:宮﨑あおい
配給:KADOKAWA
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