幕張メッセで開催中の「東京コミコン2023」で12月8日(金)に行われたセレブ・ステージにベネディクト・カンバーバッチが登壇した。

2016年12月に第1回となる「東京コミコン2016」が開催され、毎年海外の有名俳優や著名アーティストとのコミュニケーション、映画で使用されたプロップ(小道具)の展示・撮影、コスプレイヤー同士の交流の場などを設け、豪華セレブゲストが集結し、ポップ・カルチャーの祭典として熱狂と感動を積み上げてきた「東京コミコン」。東京・大阪通算8回目の開催となる「東京コミコン2023」が12月8日(金)~12月10日(日)に幕張メッセて開催される。

大歓声に包まれて登場したカンバーバッチは「来られて本当に光栄です」と笑顔で挨拶した。早速カンバーバッチに「俳優としてのキャリアを成し遂げるために行った努力」について質問が寄せられると「いい質問ですね。ほかの誰かになろうとしない、真似をしない。私自身は始めたのは生活のためでしたが、自分が情熱を持って好きなことをやれるということで幸せでした」といい、「その後は、努力をして、機会や運に恵まれたこともありました。ただ運の先にあるものは努力をしてここまで来た」と語った。さらに「失敗を恐れないこと、失敗は学びでしかないので。そして自分であれ、自分しか自分にはなれない。そして挑戦し続けてください」とアドバイスを贈った。

『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』のラストにちなんで、自分の体で増えてもいいと思うものは?という質問には「子どもがいるからね」と笑いつつ、「何かひとつ余計にというと大変なので、いらないかなと思いますが、脳みそです。私は今時差ボケじゃない脳が欲しい」と語った。

『スター・トレック イントゥ・ダークネス』で来日した際に浴衣を着たカンバーバッチだが、「着物を着た役をやってほしい」という提案に「イギリス人のサムライじゃないといけないですね。違った文化の物をやるのは繊細な問題なので簡単にやるとは言えない」と話しつつ、「トム・クルーズがやりましたね。着物は着るものとして心地いいですし美しい。非常に素晴らしいものなので、脚本をどなたかが書いたら読んでみたい」といい、「日本の文化を愛しています。もうちょっと長い期間お仕事をさせてもらえる機会があればいいなと思います」と語った。

さらに、『SHERLOCK』の考えるポーズをやってもらえないかというリックエストや、カメラにウインクをしてほしいというリクエストにも応え、大きな声援が寄せられた。

そのカンバーバッチは舞台でも活躍しているが、今後の予定については「ありますけど、言えません。私自身も舞台をやりたいと思っていますので準備中のものがあります」と答え、大きな拍手が寄せられた。最後に「心の底から感謝しています。感謝してもしきれないです。日本に来ることが本当に楽しみで、作品を届けるだけではなくて、私自身がこちらに来て直接みなさんと会うことができるのは意味があることです。日本の文化を愛していますし、メッセージを直接みなさまに届けられることをうれしく思っています」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

東京コミコン2023は2023年12月8日(金)~10日(日)に幕張メッセ 展示ホール1~4で開催
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