幕張メッセで開催中の「東京コミコン2023」で12月9日(土)に行われた『ワンダーハッチ –空飛ぶ竜の島-』スペシャル・プレゼンテーションに新田真剣佑、武内駿輔、萩原健太郎監督が登壇した。
2016年12月に第1回となる「東京コミコン2016」が開催され、毎年海外の有名俳優や著名アーティストとのコミュニケーション、映画で使用されたプロップ(小道具)の展示・撮影、コスプレイヤー同士の交流の場などを設け、豪華セレブゲストが集結し、ポップ・カルチャーの祭典として熱狂と感動を積み上げてきた「東京コミコン」。東京・大阪通算8回目の開催となる「東京コミコン2023」が12月8日(金)~12月10日(日)に幕張メッセて開催される。
『ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-』は、実写で描く“私たちが住む現実世界”と、アニメで描く“ドラゴンが棲む異世界”の2つの世界が描かれる。現実世界〈横須賀〉でどこか周囲の同級生たちに馴染めなさを感じながら生きる主人公・女子高生のナギ(中島セナ)は、ある日もう一人の主人公で、異世界〈ウーパナンタ〉からやってきたという、落ちこぼれのドラゴン乗りの少年・タイム(奥平大兼)と出逢う。タイムはドラゴン乗りとして最も重要な“ドラゴンたちの声”を聴くことができない。現実世界〈横須賀〉と異世界〈ウーパナンタ〉という別々の地で、周りと少し違う自分に生きづらさを感じて生きていた、似た者同士の2人が出逢う時、2つの世界を巡る壮大な物語が始まる―。
イベントには、東京コミコン2023のアンバサダーを務め、本作でアクタ役を演じる新田真剣佑、ガフィン役の声を担当する武内駿輔、萩原健太郎監督が登壇した。アニメと実写で描くファンタジー・アドベンチャーである本作について「最初のアイデアは、少年漫画の主人公をモチーフにして何か作れないかと思った」という萩原監督は「人間たちといろいろな問題に立ち向かうことで多面的人間らしく成長することをやりたい」と振り返った。そんな本作は原作のないオリジナル作品ということで、「どうリアリティを持たせていくか」という中で、ウーパナンタ語という言語を作ることになったという。そこで、オリジナルの言語を作り上げるなどのこだわりもみられる。
言語について「めちゃめちゃ難しかったです」という新田は「何かに似ていれば簡単なんですけどぜんぜん違う」と難しさを語った。一方で「主演の(奥平)大兼はがんばっていました。長いセリフがあるんです、ウーパナンタ語で」と称賛した。
今回ドラゴン役ということで「リアルなドラゴンの生態感を再現してほしいというディレクションがあった」という武内は「呼吸とか、細かい音にも挑戦させていただいた。なかなかない機会なのでありがたかったし、おもしろい収録の時間でした」と振り返った。
そんな本作について「想像ができなかったんです。監督に聞いたら『アニメがあって飛び出してきました』といわれたんです。飛び出してきたんだ、と」と振り返り、さらに実写パートを演じるほかにアニメパートの声優も担当していることで「初挑戦でした」と振り返った。そんな
自身にとってのヒーローを聞かれた新田は「ロキとかドクター・ストレンジですね。裏がすごいんです。ロキがいるし、ドクター・ストレンジがお寿司食べてるんです。すごいものを見させていただきました」と興奮気味に語った。
「現実世界で成立してもアニメでは成立しない、そこが難しい」という新田は「声優さんがやっていることが素晴らしすぎて本当に難しいんだなと思った」と話すと、「もともとの声質が素敵なボイスを持っている。アニメと実写の違いは、実写は後程編集されると思いますが、アニメは編集し終わった状態で声を吹き込まないといけないので、難しい間合いをやっていかなければいけないのはアニメと実写の違い。でも素晴らしい熱演をされていて、僕も勉強になる表現方法をされていた」と絶賛した。
さらに本作について萩原監督は「日本だからこそできるヒーローものになった。日本で生まれ育った僕らだから伝えられるヒーローの答えを提示できている」と表現した。武内は「世界とか種族を超えて、生き物同士手を取り合える。シンプルですけど、今伝えるにふさわしいメッセージ性だと思います。映像美もここまでできると自信を持てる者が出来上がった」と自信を見せた。
【写真・文/編集部】
『ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-』はディズニープラス「スター」で2023年12月20日(水)より独占配信
監督:萩原健太郎
アニメーション監督:大塚隆史
出演:中島セナ、奥平大兼、エマニエル由人、津田健次郎、武内駿輔/新田真剣佑(友情出演)、森田剛
© 2023 Disney
東京コミコン2023は2023年12月8日(金)~10日(日)に幕張メッセ 展示ホール1~4で開催
©2023 Tokyo comic con All rights reserved.