2024年に上演されるミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』の大人キャストが決定した。
1980年代のイギリス北部の炭鉱の町を舞台に、ひとりの少年と彼を取り巻く大人たちの姿を描き、世界中を虜にした映画『BILLY ELLIOT』(邦題「リトル・ダンサー」)。ブロードウェイなど数多くの舞台作品を手掛けているスティーヴン・ダルドリーが初めて監督を務めた長編映画で、2000年に上映されると全世界で高く評価され、50近い賞を受賞する大ヒット作品となった。そして、2005年にはリー・ホール(映画『ロケットマン』『キャッツ』)が脚本・歌詞、映画と同様にスティーヴン・ダルドリーが演出を担当し、そこにエルトン・ジョン(ミュージカル『ライオンキング』)が音楽で加わりミュージカル化され、世界中で大成功を収めた。ビリーの圧倒的なパフォーマンスと、作品の持つ巨大なエネルギーが評価され、2006年には英国ローレンス・オリヴィエ賞4部門、2009年にはトニー賞で10部門を獲得している。
日本では2017年に日本人キャストによる初演が開幕。初演に向けて2015年からビリー役の募集を開始し、約1年に渡るオーディションを経て選ばれたビリー・エリオットと、同じくオーディションで選ばれた大人キャストを迎え、およそ4ヶ月に渡る東京・大阪でのロングラン公演を達成。約16万人の観客を熱狂させ、興奮と感動の渦に巻き込むだけでなく、日本演劇界にも一大旋風を巻き起こし、菊田一夫演劇賞大賞や読売演劇賞選考委員特別賞など数多くの演劇賞を受賞した。そして2020年、大きな反響と再演を望む多くの声を受け、新たなビリー・エリオットを迎え再演。新型コロナウイルスの影響による一部公演中止を乗り越え、未曾有の事態で世の中が混沌に包まれていた当時、観客に明るい希望をもたらし、再び感動の渦に巻き込んだ。あれから4年、最もアツいミュージカル『ビリー・エリオット』が、新たなビリーとともに帰ってくる。
主人公ビリー・エリオットのお父さん役を務めるのは、初演からの続投で3度目の出演となる益岡徹と、俳優として数多くの映像・舞台作品で活躍している鶴見辰吾。男手一つで息子2人を育てる厳格な父親を演じる。ビリーにバレエを教えるウィルキンソン先生役には、再演からの続投となる安蘭けいと多くの舞台作品で活躍している濱田めぐみ。ビリーのおばあちゃん役には初演から出演し今回が3度目となる根岸季衣と再演からの続投となる阿知波悟美。ビリーの兄トニー役には俳優だけではなく、クリエイターとしても活動している西川大貴とアーティストとしても活動し歌に高い評価のある吉田広大。そしてビリーにボクシングを教えるジョージ役を芋洗坂係長、ビリーが夢見る将来像であるオールダー・ビリー役を永野亮比己、厚地康雄、山科諒馬が演じる。
主人公のビリー・エリオットは、初演・再演同様にオーディションにて決定する。ビリーは演技や歌だけでなく、バレエ、タップダンス、器械体操など様々な分野において高い能力が必要になる。そのため本作では上演の度に長期トレーニングと並行してオーディションを行い、ビリーを選出してきた。2023年3月、応募総数1,375人の中から書類審査を通過したのはわずか215人。さらに第一次オーディションで11人、第二次オーディションで7人が残った。初演・再演と同じく今回も1年以上にわたり、物語と同様に成長していく少年たちを見守り応援していく、レッスン形式のオーディションを実施。そしていよいよ2024年1月、ついにビリー・エリオット役が決定する。厳しいオーディションを勝ち抜いた特別なニュースター、ビリー・エリオットに注目だ。また、このオーディションの様子は、本日12月18日(月)25:53から放送される『アカデミーナイトG』(TBS(関東ローカル))にて放送される予定。
東京公演は、東京建物Brillia HALLにて7月27日(土)から10月26日(土)まで、大阪公演はSkyシアターMBSにて11月9日(土)から24日(日)まで上演され、約4か月にわたるロングラン公演となる。東京公演のチケットは、2024年1月20日(土)より最速先行抽選販売の受付開始が決定。チケット詳細に関しては追って発表される。
ストーリー
1984年の英国。炭鉱不況に喘ぐ北部の町ダラムでは、労働者たちの間で時のサッチャー政権に対する不満が高まり、不穏な空気が流れていた。数年前に母を亡くした少年・ビリーもまた、炭鉱で働く父と兄、祖母と先行きの見えない毎日を送っていた。父はビリーに逞しく育って欲しいと、乏しい家計からお金を工面し、ビリーにボクシングを習わせるが、ある日、バレエ教室のレッスンを偶然目にし、戸惑いながらも、少女達と共にレッスンに参加するようになる。ボクシングの月謝で家族に内緒でバレエ教室に通っていたが、その事を父親が知り大激怒。バレエを辞めさせられてしまう。
しかし、踊っているときだけはツライことも忘れて夢中になれるビリーは、バレエをあきらめることができない。そんなビリーの才能を見出したウィルキンソン夫人は、無料でバレエの特訓をし、イギリスの名門「ロイヤル・バレエスクール」の受験を一緒に目指す。一方、男手一つで息子を育ててきた父は、男は逞しく育つべきだとバレエを強く反対していたが、ある晩ビリーが一人踊っている姿を見る。それは今まで見たことの無い息子の姿だった。ビリーの溢れる情熱と才能、そして”バレエダンサーになる”という強い思いを知り、父として何とか夢を叶えてやりたい、自分とは違う世界を見せてやりたい、と決心する。11歳の少年が夢に向かって突き進む姿、家族との軋轢、亡き母親への想い、祖母の温かい応援。度重なる苦難を乗り越えながら、ビリーの夢は家族全員の夢となり、やがて街全体の夢となっていく…。
ミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』
脚本・歌詞:リー・ホール
演出:スティーヴン・ダルドリー
音楽:エルトン・ジョン
出演:
お父さん(ダブルキャスト)…益岡徹、鶴見辰吾
ウィルキンソン先生(ダブルキャスト)…安蘭けい、濱田めぐみ
おばあちゃん(ダブルキャスト)…根岸季衣、阿知波悟美
トニー(兄)(ダブルキャスト)…西川大貴、吉田広大
ジョージ…芋洗坂係長
オールダー・ビリー(トリプルキャスト)…永野亮比己、厚地康雄、山科諒馬
森山大輔/近藤貴郁(ダブルキャスト)、大月さゆ、大竹尚、加賀谷真聡、黒沼亮*、後藤裕磨、齋藤桐人、聖司朗、辰巳智秋、照井裕隆、春口凌芽*、丸山泰右、森内翔大、小島亜莉沙、咲良、竹内晶美、森田万貴*、石田優月、白木彩可、新里藍那
※*…スウィング
チケット発売:2024年1月20日(土)最速先行抽選販売 受付開始
※詳細は追って発表
【東京公演】
会場:東京建物Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
公演日程:
オープニング公演/2024年7月27日(土)~8月1日(木)
本公演/2024年8月2日(金)~10月26日(土)
【大阪公演】
会場:SkyシアターMBS
公演日程:2024年11月9日(土)~24日(日)
Billy Elliot the musical worldwide is produced by UNIVERSAL THEATRICAL GROUP, WORKING TITLE FILMS, GREENE LIGHT STAGE