『マッチング』の完成披露試写会が1月17日(水)に都内で行われ、土屋太鳳、佐久間大介、金子ノブアキ、杉本哲太、斉藤由貴、内田英治監督が登壇した。

恋人探し、婚活など、現代人に最も身近なツールとなったマッチングアプリ。気軽さも手伝ってその普及率は年々増加の一途をたどっている。しかし同時に、ユーザー間でのトラブルも多数報告されており、やって来た相手がプロフィールとは全くの別人だったり、さらに深刻な事件に発展するケースも。本作では、マッチングアプリを通じて他人と気軽に出会えるようになった現代だからこそ起こる“身近に潜む恐怖”を、追い詰められてゆく主人公とともにジェットコースターに乗ったかのようなスリルと、予測不可能なストーリー展開で描く。主人公・輪花役に土屋太鳳、輪花とアプリでマッチングする“狂気のストーカー”永山吐夢役として本作が初の実写映画単独出演となるSnow Man 佐久間大介、輪花を助けるマッチングアプリ運営会社のプログラマー・影山剛役に金子ノブアキを迎え、内田英治が監督・脚本を務める。

本作の題材になっているマッチングアプリにちなんで、ステージ上に設置された巨大スマートフォンのマッチングアプリ画面からキャスト陣が登場すると、会場は大歓声に包まれた。内田監督によるオリジナル脚本ということで「役作りをする上でそんなに苦労はなかったです」という土屋だが「本当に辛いことがいっぱいあったので、常に毎日毎日、役として必死に生きるということと、目から感情が伝わると思うので、常に輪花の目であることを意識しながら。意識的に辛いニュースを見るようにして心が辛くなった」と振り返った。

一方で「ちょっと変わっている」という役どころの佐久間は「愛があるからこその行動だったりしているので、何を大事にして何があるから動こうと思ったのか。監督と会話させてもらってキャラを一緒に作っていただいた。楽しかったです」と振り返った。さらに内田監督からは「目つき悪いね、いいね」と言われたことで、「目つきの悪さは全然入れましたね」と笑いを誘った。そんな土屋と佐久間について、金子は「助けられました。切り替えるという意味でもお二人とだからできた」と明かし、土屋は「こちらこそです、(金子が)めっちゃ怖かったです」と笑った。

土屋について「深く暗く張りつめている感じ。素晴らしい女優」と称賛する斎藤は、佐久間についてはカットがかかると急に明るくなったことで「心の中でパニックになりました」と笑いを誘った。

作品にちなんで人生における運命的な出会いについて聞かれると、「ロマンティックですね」と笑顔の佐久間。土屋は「小学校3年生の時に『シザーハンズ』をテレビで見て衝撃を受けすぎて、号泣をしてしまって。自分はこんな仕事に就けないと思いました。演技というものはこれだけ人の心を動かすんだなと。いろいろな役をやらせていただくときも毎回思い出しています」と明かした。

「やっぱりSnow Manのメンバーです。もともと6人で活動していて9人になってデビューして。6人の時代も9人の時代の今も、全部がSnow Manだと感じてやってる。メンバーがいてくれるからがんばれている。お互いに支え合いながら楽しく過ごしています」と笑顔を見せた。

さらに、「マッチングアプリに登録した場合のプロフィール」をキャスト陣が発表。「東京生まれの野生児」という土屋のプロフィール。一方で「佐久間大介」とフルネームでアピールする佐久間は「しっかりマッチングしたい」と笑い、「車の運転をするのが好きなので、どこでも迎えに行きますし、どこにでも連れて行きます!」というプロフィールには大歓声が沸き起こった。さらにシンプルなプロフィールを披露した金子に、土屋は「穏やかにいることは大事ですから」とコメントした。

最後に土屋は「今はマッチングアプリは身近な存在で、いい出会いに恵まれた方はたくさんいらっしゃると思います。この映画は観た方によって感想が変化すると思います。SNSで感想を送ってください」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

『マッチング』は2024年2月23日(金・祝)より全国で公開
監督:内田英治
出演:土屋太鳳
 佐久間大介、金子ノブアキ
 真飛聖、後藤剛範、片山萌美、片岡礼子
 杉本哲太、斉藤由貴
配給:KADOKAWA
©2024『マッチング』製作委員会