痛快時代劇エンターテイメント『身代わり忠臣蔵』の本編映像が解禁された。

大石内蔵助率いる忠義の赤穂浪士達が、亡き殿・浅野内匠頭の仇である吉良上野介への討入を成し遂げ、見事な最後を迎える姿に胸を熱くした人も少なくない「忠臣蔵」が新たな登場人物と共に令和の時代に蘇る。主人公・吉良孝証とその兄・吉良上野介を演じるのはムロツヨシ。性格が真逆の兄弟を巧みに演じ分け、時に皆が怖がる存在として威圧的に、もう一方では明るく熱く演じる。また、プライベートでもムロツヨシと親交が深い永山瑛太が大石内蔵助として出演する。脚本には土橋章宏を迎え、監督を務めるのは河合勇人。

今回、1月23日のムロツヨシの誕生日に解禁された本編映像は、嫌われ者の殿・吉良上野介と弟の孝証が登場し、ムロツヨシが1人2役を演じるシーン。兄から家を追い出されてしまい、路頭に迷う金ナシなまぐさ坊主となってしまった弟が戻ってきたところから始まる。兄弟の再会にしては穏やかではなく、池の鯉に餌をやりながら、「あのムダ飯食いめ…」と弟への嫌悪感丸出しの上野介。次の瞬間、岩陰からその餌に食らいつく孝証が現れ、とことん兄を煽るその姿からはもはや坊主の面影はない。本シーンは2役の対比が描かれ、ムロは冷酷無比の兄とグレにグレて物乞いおじさんと化してしまった弟を見事に演じ分けている。

ムロは印象的だった場面として本シーンを挙げており、「楽しく演じました。思った以上に面白くなったので見応えがあるシーンかなと思います」と振り返り、「吉良上野介は悪い人間というのがどこまでだったのか、加減が難しくて監督と話し合った」と役作りも試行錯誤して挑んだそう。原作・脚本を務める土橋は、「グレている孝証が、映画が進んでいく中でだんだん丸くなって人間の心を取り戻していく。そういった表現をしっかりと行動やセリフ、仕草で表しているところが、すごく研究されて役を作ってくださったんだなと尊敬します。脚本のイメージをさらに超えていくところがあって、さすが国民的な役者さんだなと思いました」とムロの演じ分けに称賛を送っている。兄・上野介とは違い、世知辛さを身に染みて知るからこそ人の痛みを知るキャラクターとして、物語とともに成長していく孝証。ムロが見事に演じ分ける渾身の2役に注目だ。

本編映像

『身代わり忠臣蔵』は2024年2月9日(金)より全国で公開
監督:河合勇人
出演:ムロツヨシ、永山瑛太、川口春奈、林遣都、北村一輝、柄本明
寛一郎、森崎ウィン、本多力、星田英利、野波麻帆、尾上右近、橋本マナミ、
板垣瑞生、廣瀬智紀、濱津隆之、加藤小夏、野村康太、入江甚儀
配給:東映
©2024「身代わり忠臣蔵」製作委員会