『ある閉ざされた雪の山荘で』の大ヒット御礼舞台挨拶が2月2日(金)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、重岡大毅、岡山天音、西野七瀬、戸塚純貴、飯塚健監督が登壇した。
東野圭吾が1992年に発表した『ある閉ざされた雪の山荘で』を実写映画化した本作。登場人物が全員役者であり、彼らが挑む新作舞台の主役の座をかけたオーディションの最終選考が、“大雪で外部との接触が断たれた山荘”という架空の密室空間で行われる設定で、書籍発売当時大きな話題となった。主人公・久我和幸を演じるのは重岡大毅。共演には、中条あやみ、岡山天音、西野七瀬、堀田真由、戸塚純貴、森川葵、間宮祥太朗ら同世代の人気俳優たちが集結している。メガホンをとるのは飯塚健。
「大ヒットという言葉はうれしいものです」という重岡は「友達だったり、スタッフさんとかメンバーも観てくれて。『埋まってたよ』と言われるたびにニヤニヤしちゃいます」と笑顔を見せた。今回のイベントには体調不良により欠席となった間宮からはメッセージが寄せられ、重岡は「祥太朗、ありがとう!」と返した。
「友達から連絡いただいて、最近観た映画の中で一番おもしろかったと」という反響があるという西野。一方で「僕は日常、人から話しかけられないので。母親が大絶賛です」という岡山だが、戸塚とこそこそ話をするなど緩く進行する状況に「コンビみたい。イチャイチャするなって」とツッコむ重岡。西野も「間宮さんがいないから」と笑った。
15回鑑賞したという観客もいる中で「こっち上がってきなよ!」と驚く重岡、西野は「語れそう」と笑顔を見せた。さらに複数回鑑賞したことを「『閉ざ雪』をもう一回観てくれることを、“追い閉ざ雪”と言うか、“おかわり閉ざ雪”と言うか、どうしましょうとプチ会議がありまして“追い閉ざ雪”になりました」と宣伝スタッフと相談したことを明かした重岡。一方で、“追い閉ざ雪”と言おうとすると噛んでしまうということで「それぞれの言い方でもいいのかな?」と話す戸塚に、飯塚監督からは「元も子もないこと言っちゃダメ」と“ダメだし”が入り、会場を沸かせた。
また、“マニアックなポイント”を聞かれると飯塚監督は「みなさんの配置。最初のご飯を食べる前にダイニングテーブルに座る順番はその後起きることを考えつつやっていました」と語った。戸塚は「でも…」と話し始めると、「でも?」と一斉にツッコむ登壇者。続けて戸塚が“ポイント”を語ったものの、「何を言ってるの?」という重岡に、戸塚は「失敗したとは思ってない」と返し、会場は笑いに包まれた。
さらに“今だから言える意外な一面”について「間宮はすごくまじめ。最初はすごい怖い人かなと思った」という飯塚監督、重岡も「強そうと思った。しゃべったら優しいですもんね」と共感しており、戸塚も「でも、そういうところが好きなんですよね。男らしくて、でもしゃべると優しい」と語った。西野は「撮影がアップの時に待っていてくれて。戻って来てくれたんです。優しいお方」と明かしたが、「たぶん戸塚さんも来てくれていた気がする…」という西野に、重岡は「純貴は優しそうだからね」とフォローし、西野は「やっぱり来てくれたんだという。優しそうで優しかった」と笑いを誘った。
最後に「大ヒットというのはみんな喜んで幸せに感じています。自分だちがやったことが何かにつながっていくと思いますので、そんなきっかけをくれる作品でした。たくさんの方に感謝しています」と話す重岡は「何回観ても楽しめる作品です。この作品を機に、たくさん素敵な仲間たちにも出会えまして幸せな限りです」とメッセージを送った。
【写真・文/編集部】
『ある閉ざされた雪の山荘で』は全国で公開中
監督:飯塚健
出演:重岡大毅
中条あやみ、岡山天音、西野七瀬
堀田真由、戸塚純貴、森川葵
間宮祥太朗
配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2024映画『ある閉ざされた雪の山荘で』製作委員会 ©東野圭吾/講談社