『サイレントラブ』大ヒット御礼舞台挨拶 山田涼介、父親から絶賛の言葉に「セリフがないほうがいいのかな」

『サイレントラブ』の大ヒット御礼舞台挨拶が2月12日（月・祝）にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、山田涼介、浜辺美波、野村周平、吉村界人が登壇した。

主人公の青年・蒼が心惹かれたのは、目が不自由になり夢が途絶えかけている音大生の美夏。ある出来事をきっかけに声を発することをやめた蒼は、美夏とのかけがえのない時間を過ごしていくが―。蒼と美夏が、静かに思いを紡いでいく、この冬一番切ないラブストーリー。主人公・蒼役にはラブストーリー映画初主演となる山田涼介。不慮の事故で目が不自由になり、絶望の中でもがくピアニスト志望の音大生・美夏役には浜辺美波。音楽は久石譲が担当し、優しくもどこか切ない音色が2人の物語に花を添える。

周囲からの反響も届いているという山田は「ポスターのイメージで映画館に行っている方が多いので、思っていた展開じゃなくて、心にモヤモヤが残ったよ、切なかったという声をいただいて、こちらの策にハマっているなという印象です」と明かし、その中でもうれしかったことについては「親父に『演技うまくなったな』と言われた。複雑でしたよ、セリフがないほうがいいのかなとか（笑）」と笑いつつ、「家族は成長を見てきているので素直な声を聞けてうれしい」と喜びを見せた。浜辺は「もう一回観に行きたいと言われたのがうれしかった」と語った。

劇中では幼馴染で友人同士を演じる山田と吉村だが、クランクイン前には「同い年だから『名前で呼ぶ？』」と話したという吉村。一方で撮影中は「（山田が）静かであまりしゃべりかけちゃどうなのかな」と考えたという。その吉村との共演について、山田は「お芝居は一緒にやっていてすごく勉強になりました。楽しかったです」と振り返った。また、浜辺は「不器用さが愛らしい。必死だからこそ不器用な部分が出てしまって、見せたくない嫌な部分を外に出してしまっている」と自身の役柄の気に入っているポイントを挙げ、「不器用なところは一緒だなと思います。私もうまくいかないことが多くて、人よりも悩んだり試したり時間をかけることが多いので、共感できる部分もあった」とお明かした。

先日にはタイで舞台挨拶を行った山田と浜辺。「ツボのポイントが違う。割と“あはは”となる瞬間があると聞いて、海外特有の映画の見方だなという印象でした。あとリアクションがすごかったです」と振り返り、浜辺は「上映後の反応が温かかったのが印象的でした」と明かした。

まもなくバレンタインデーということで思い出を聞かれると、「毎年現場に差し入れしています。メッセージを書いて」という浜辺は「100前後（用意する）。数日眠れなくなる」と明かした。また、野村は「ドラマの見すぎで、学校とか前の日ウキウキして早く行って、何もなかった気持ち知らないだろ！」と笑いを誘う野村。吉村は「意識したことがない。（もらったのは）小学校とかですよね。カバンに入って」と振り返った。また、「ないですよ」という山田は「恋愛禁止の高校だったんですけど、下駄箱にチョコが入ってたんです。誰だか分からないんですよ…誰だったんですか？」と明かした。

最後に浜辺は「また集まりたいなと思える素敵な映画に携われることができて幸せでした。どこかの誰かの心に深く届いた作品になればいいなと思います」、山田は「たくさんの方に見ていただけて光栄に思っています。タイでも公開されたとういことで、みなさまの声が世界各国に届く時代になっています。世界のみなさまにもこの映画を見ていただきたいと思っています。たくさんいろいろな言葉に乗せてSNSに書いてこの映画を広めていただけたら。この映画に僕たちに力を貸してください」とメッセージを送った。

【写真・文／編集部】

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